むしむしブログ

こんにちは!「ならまち糞虫館」の中村です。
むしむしブログは、極めてフツーの糞虫愛好家である私が体験する糞虫に関わる様々な出来事を適当につづっているブログです。ウソ・偽りはありませんが、間違いがあるのでご注意くださいね。
それでは、よろしくお願いいたします。

 そもそも糞虫館は来館者か少ないので、有名人が来る確率は限りなくゼロに近いのですが、今BS-TBSで放送されている「伊集院光の偏愛博物館」でならまち糞虫館が取り上げられ、伊集院光さんが取材に来てくれました!糞虫はイロモノ的に「クソムシ」として笑いのネタとして民放では扱われることが多いのですが(私は別にイヤじゃないのですが)、伊集院さんはファーブル昆虫記を子供の頃に読んで以来フンコロガシが大好きなだけあって、ほとんどカットされてしまいましたが、台本そっちのけでメッチャ話が盛り上がりました。
IMG20250209110100伊集院光さんと

 ならまち糞虫館だけで30分の番組になっているので見ごたえがありますし、きれいな外国の糞虫たちの映像も見事です。BS-TBSではすでに放送されてしまいましたが、無料アプリの見逃し配信T-verをダウンロードして「伊集院光の偏愛博物館」を検索すれば、3/31(月)の12:00までスマホでもいつでも無料で見ることができます。 
 「伊集院光の偏愛博物館」ならまち糞虫館: https://tver.jp/episodes/ep38v8rvtx
 BS-TBS「伊集院光の偏愛博物館」番組表: https://bs.tbs.co.jp/entertainment/henaimuseum/episode/

 糞虫館以外の私設博物館の紹介の時もそうですが、館長の思いを汲みながら伊集院さんが掘り下げていく流れなので、お笑い的な番組ではない点が私の友人から好評価を得ています。ぜひ一度見ていただきたいのですが、もし良ければぜひ「いいね!」ボタンを1回押していただけるとありがたいです。すごく良くて2回押すと1回目がキャンセルになるので、2回押さないように。因みに第1回放送の「時刻表博物館」に100票以上の差をつけられているので、糞虫だって人気があるところを示すためにも、よろしくお願いいたします。反響が大きいと、同じTBSの「マツコの知らない世界」に呼ばれるかも・・・

 東京メトロ日比谷線「六本木」駅から徒歩5分に位置する東京ミッドタウンにあるデザイン施設、21_21DESIGN SIGHTで、『ゴミうんち展』が開催されています。チラシには展覧会ディレクターである佐藤卓 氏のメッセージが。「現代の「ゴミ」や「うんち」という概念は、なぜ生まれたのか。「循環」が難しいテーマであることは重々承知の上で、何ができるのかを探っている。難しいテーマをいかに面白くできるか。そこにもデザインが試される。」 
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 この企画展では身の回りから宇宙までを見渡して様々な「ゴミうんち」を扱っており、そしてゴミうんちを含む地球規模の複雑に絡み合う世界の循環を「pooploop」と捉えています。うんちのあるところには糞虫あり。糞虫といえば「ならまち糞虫館」。循環をテーマにした壮大なスケールの企画展に、実は糞虫館もちょこっと顔をのぞかせています。この企画展ではフンコロガシが紹介されていて、そこに糞虫館秘蔵のスカラベ・サクレ(Scarabaeus sacer)の育児球(糞玉)が展示されているのです!
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 糞虫館に来たことのある方は、この糞玉をご覧になった方も多いと思いますが、規模もテーマも糞虫館とは桁違いなので、よーく探さないと見過ごしてしまうかもしれません。というか、糞玉を見過ごしてしまうほど盛り沢山で奥深い展示内容なのですよ。webサイトがありますので、そちらをぜひご覧ください。

 21_21DESIGN SIGHT 企画展「ゴミうんち展」 開催概要 ➡ こちら

 美術手帖 「ゴミうんち展」 開幕レポート ➡ こちら

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社)、全国の書店で好評発売中!

4年ほど前からFITを仕掛けるようになってムネアカセンチコガネを採集することができるようになり、今ではならまち糞虫館の標本箱にも何匹かのムネアカセンチコガネの標本が並ぶようになりました。ただ、採集日は5~6月、9~10月のラベルばかり。『日本産コガネムシ上科図説』(監修:コガネムシ研究会)によると出現期は5~11月となっています。盛夏の頃(7~8月)もいるのかもしれないけれど、誰かから「春か秋がいいよ」と聞かされて、その時期にFITを仕掛けたら採集できたもんだから、夏にFITを仕掛けたことが無いのです。めちゃくちゃ暑い7~8月にムネアカセンチコガネは活動しているのか?自分の目で確かめてみないとね。
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 もう一つ「ムネアカセンチは夕方に飛ぶ」っていう都市伝説。私はこれを「夕方にしか飛ばない」と捉えていました。なのでFITの回収は、ムネアカセンチコガネが溺れて死なないように毎日日没後に見て回り、水盤でもがいているまだ元気なムネアカを見て「やっぱりまだ落ちたばかりだから元気だ」って思ってたのです。ところが、昨晩見回った後、今日は都合で昼過ぎにまた見回ったところ、ムネアカが水盤でもがいてました(写真1枚目)。午前中に落ちたようです。「夕方によく飛ぶけど午前中にも飛ぶ」みたいですね。「糞虫は糞を食べる(けど糞以外のものも食べる)」のと同じ。
 私が学生の頃はインターネットなんかなかったし、専門家の方に質問するのも手紙なので字が下手で人見知りする私にはできませんでした。僅かな情報から想像を膨らませて採集場所や時期を考えては、空振りを繰り返してました。今はたくさんの質の良い情報が簡単に得られるので、いい時代になったもんだと思います。ただ、新しい生息地の開拓や習性の発見には意識的に取り組まないと、見聞きした知識だけで分かったような気になってしまうんじゃないか、なーんてジジ臭いことを考えてしまう今日この頃です。

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
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