むしむしブログ

こんにちは!「ならまち糞虫館」の中村です。
むしむしブログは、極めてフツーの糞虫愛好家である私が体験する糞虫に関わる様々な出来事を適当につづっているブログです。ウソ・偽りはありませんが、間違いがあるのでご注意くださいね。
それでは、よろしくお願いいたします。

 1ヶ月ほど前、マグソコガネの仲間の幼虫と共に卵の殻と思われるものが見つかりました。野外から持ち帰った糞の中から見つけたものだったので、それ以上のことはわからなかったのですが、今度はセマダラマグソコガネ等を飼育している容器の糞塊の中から、こんなものが出てきました(写真1、2,3枚目)。
IMG_8503-1

IMG_8502-1

IMG_8510-1

 卵は非常にみずみずしく、産み落とされたばかりのように見えます。容器の中には、セマダラマグソコガネ、ネグロマグソコガネのほかチャグロマグソコガネも少し入っています。どれが産んだのかはわかりませんし、そもそも糞虫の卵かどうかも自信がありませんが、飼い始めて2週間ほどたっているので、採取した糞の中に始めからあったとは考えにくいと思います。糞も土も粉々にして確認はしてませんが、糞虫以外に目立った生き物はいないと思われます。糞虫の様子は、イヌ糞好きのセマダラマグソコガネはやはりシカ糞はお好みではないらしく、糞に潜り込まずに歩き回っていることが多いです。ネグロマグソコガネは幸せそうに暮らしてますが、身体に対して卵が大きすぎるような・・・。そもそも、クロツヤマグソコガネだと産卵前にあちこちで交尾をしていましたが、こいつらは交尾をしている姿がまだ1組も観察できてません。あちこち掘り返してみましたが、同じような卵も見つかりません。

 んー、たぶん違うんでしょーねー。あまりムシっぽくない卵ですもんね。あまり期待せずに観察を続けます。

今日はここまで。
再見!

 日本最大の糞虫は、もちろんダイコクコガネ(Copris ochus)。ガッチリした身体に太いツノ。まさにキングオブ糞虫です。残念なことに、近年はイベルメクチンとかいう駆虫剤の影響もあり各地で激減し、近畿では大阪府で絶滅したほか、京都や兵庫でもほとんど見る事ができない糞虫になってしまいました。さて、地元の奈良県なんですが、『日本列島フン虫記』塚本珪一:著)の巻末にある「表C 奈良県フン虫リスト」(写真1、2枚目)を見てのとおり、これまで生息が確認されていません。ダイコクコガネは牧場のイメージが強く、シカだらけの奈良公園とは相容れませんが、50年くらい遡ればまだあちこちの農家で牛が飼われていたようですし、現在でも牧場があります。でも、これまで奈良ではダイコクコガネは見つかっていないというのが定説でした。これまでは、です。
IMG_4022-1
IMG_4024-1
IMG_8599-1

 先週、虫好きの人たちの集まりで、昔は奈良にもダイコクコガネがいたのではないかという話を耳にしました。詳細は不明ですが、たしかに55~60年前には『日本列島フン虫記』(塚本珪一:著)P142のリスト(写真3枚目)にあるとおり、ダイコクコガネは京都や大阪にいたわけですから、奈良にいたとしても不思議はありません。いると思って探すと、もしかすると見つけることができるかも。『日本産コガネムシ上科図説』(コガネムシ研究会:監修)によると、「・・・新鮮な牛糞から見つかることが多いが、シカ糞に依存している個体群もある。」とのことですから、この春以降、ヒメコマグソコガネクロツブマグソコガネに加えてダイコクコガネも探してみます。大きな角がカッコいいダイコクコガネとルリ色に輝くオオセンチコガネのツーショットが見られるかも、なんて考えるだけでワクワクしちゃいます。

今日はここまで。
また明日!

 1990年にできた伊丹市昆虫館は、チョウが飛び交うドーム型大温室で有名な昆虫館です。昆陽池の近くなので、水鳥の観察と一緒に楽しむことができる、恵まれた環境にあります。そんな伊丹市昆虫館の友の会の24名の方が、先週末ならまち糞虫館にお越しになり、僭越ながらスライド&トークをさせていただきました。自然が好きな一般のシニアの方からの質問でさえ対応に四苦八苦している私ですが、今回は「昆虫館友の会」の方なので不安が大きかったのですが、先導役の学芸員の方をはじめ皆さんとってもフレンドリーな方ばかりで、しかも熱心に聞いてくださったのでとてもうれしかったです。少し熱が入りすぎて、時間をオーバーしてしまいました。ごめんなさいね。
 ネットで「昆虫館」を調べると、いっぱい出てきますねー。奈良県は橿原市昆虫館。ならまち糞虫館を発展させて、奈良市糞虫館ぐらいにはしたいですね。因みに、伊丹市昆虫館の広さは、ならまち糞虫館の50倍!まあ、比較すること自体、意味無いですね。でもねー、豊かな自然をずーっと大切にしてきた奈良だからこそ、その素晴らしさを次世代に伝える施設があって欲しいのです。誰かならまち糞虫館を一緒に奈良市昆虫館へと発展させたい人、いませんか?

字ばっかりで、長くなってしまいました。
また明日!

このページのトップヘ