むしむしブログ

こんにちは!「ならまち糞虫館」の中村です。
むしむしブログは、極めてフツーの糞虫愛好家である私が体験する糞虫に関わる様々な出来事を適当につづっているブログです。ウソ・偽りはありませんが、間違いがあるのでご注意くださいね。
それでは、よろしくお願いいたします。

 昔、あるところに美しいお母さんと心優しい男の子が住んでいました。男の子はカブトムシをたいへん可愛がっていました。ところがある日、悪魔が戦いを挑んできたのです。男の子はカブトムシと共に勇敢に戦い悪魔を追い払ったのですが、カブトムシは魔法をかけられ、白いシワシワのイモムシの姿に変えられてしまったのです。かなしいかな、幼い男の子にはイモムシがカブトムシだということが理解できません。「ボクのカブトムシは何処にいるの?」
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 カブトムシを救うため、そして男の子の笑顔のため、今度は美しいお母さんがたちあがりました。クレオパトラの再来と称される妹を通してむしむし王子の力を借りることにしたのです。
 王子ははたして無事悪魔の魔法を解いてあげられるのでしょうか?
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 伝家の宝瓶とバケツに3匹づつ。ご覧の通り、どちらも既に前蛹まで順調に育っています。
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 待ってろ、坊主!もう少しの我慢だ!!
            
           むしむし王子より

(この物語は実話を元にしたフィクションです。)

 糞虫はどこで買えるか知ってますか?学生時代は昆虫採集の延長線上で標本を作成していたので、買うなんて事は考えたこともありませんでしたが、世界の糞虫の色の美しさや形の珍奇さを知ってからというもの、㈱むし社や㈱パイネで毎月のように大人のまとめ買いをしていました。
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 特に㈱パイネは昆虫標本専門商社で、当社が入居する古いマンションはエレベーターの中までナフタリン臭が漂っていますが、暗い廊下の灰色の重い鉄の扉を開けると、そこは僕らのワンダーランド!

 糞虫はカブトムシやクワガタに比べてふ節が比べものにならないほど細くて折れやすいため、買う時は6本の脚先を念入りにチェック。それから採集地や採集日の記載されたラベルがあるか、種属名がわかっているか、そしてオス・メスのペアであればいうこと無しですね。下の写真はいいラベルの例ですがこんなのは滅多にありません。
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 展足するために透明のセロファンを剥がすのですが、たまにふ節がポロリと折れることがあり、ホント泣きそうになります。
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 当ブログを読んだ方から悲しいお知らせが届きました。カメイ美術館の創設者、亀井文蔵さんは東北大震災(2011.3.11)の年に亡くなられたそうです。あれほどの方ですから新聞にも出ていたのでしょうが、これまで5年間、知らずに過ごしてしまいました。私は震災の半年後に復興支援の仕事で仙台に赴任し、カメイ美術館の虫達や文蔵さんの存在を知ったので、何か運命的なものすら感じてしまいます。心よりご冥福をお祈りいたします。
 東北の震災から5年、まだまだ復興の道半ばではありますが、次世代に文蔵さんの遺志を伝えるためにも、16万点にも上る蝶のコレクションを誇るカメイ美術館には引き続き頑張って頂きたいものです。拙者も奈良市昆虫糞虫館の開設に向けて邁進したいと思います。

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