むしむしブログ

こんにちは!「ならまち糞虫館」の中村です。
むしむしブログは、極めてフツーの糞虫愛好家である私が体験する糞虫に関わる様々な出来事を適当につづっているブログです。ウソ・偽りはありませんが、間違いがあるのでご注意くださいね。
それでは、よろしくお願いいたします。

 4日前にシカ糞を投入すると、フンコロガシ達はすぐに糞玉を作って地中に埋め、その後潜ったままでした。今日午後14時頃に見てみると、ピンポン玉ほどのやや小さめの糞玉を作っている最中でした(写真1枚目)。他に2匹のフンコロガシがシカ糞を食べていたので、地中には1匹のみということになります。
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 前回地下の小部屋で糞玉にしがみついていた個体は地上に出て来たようです。地下には糞玉だけが残っています(写真2枚目)。
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 今日完成した糞玉は、ケースの中をあちこち転がされたあと、3日前に糞玉が埋められた所に埋められました(写真3枚目)。特に騒ぎが起こらなかったので、もうここのフンコロガシも地上に出ているものと思われます。
 あれれー?せっかく作って埋めた糞玉を食べることもせず、かと言って卵を産んで守ることもない……コイツらは、ウンコで玉を作って転がして埋めて遊んでいるのか⁉

今日はここまで。
また明日!
 
 

 1977年から糞虫に興味を持ち、今日に至ってますが、昨日初めて生きたマルツヤマグソコガネ(Aphodius troitzkyi)を発見しました。奈良県中部の高原にある牧場の牛糞から、カドマルエンマコガネやマエカドコエンマコガネとともに、1匹だけですが採集することができました。「日本産コガネムシ上科図説」(監修:コガネムシ研究会)でも産地は比較的局所的とされ、★★★★の希種に位置付けられています。春に林内のシカ糞で見つかった記録が多い(三木氏1998年)ようなので、残暑厳しい8月下旬の日が照りつける牧場の草地の牛糞で見つかったという事実は、記録に値すると思われます。
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 それにしても、丸っこい体型と大きな小盾板という2つの目立った特徴のある本種、見つけた瞬間に「これだ!」と確信しましたね。奈良公園のシカ糞にも生息しているようですが、少し山の中に行かないと出会えないのかもしれません。

今日はここまで。
また明日!

 外から見ただけでは、なんの変化もありません。水槽の周りの覆いを外してみました。
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 フンコロガシは糞玉に乗っかっていました。糞玉はひと回りほど小さくなっている印象です。よく見るとフンコロガシのお尻から長々と黒い糞が連なっています。シカ糞の玉に取り付いて食べ続けているのでしょうか。糞玉の表面は土や糞で固めた様子はなく、荒れた感じ。地下の部屋は、写真ではよく見えませんが、虫が自由に動き回れる程度の広さがあり、周囲はカブトムシの蛹室の様に押し固められているようです。食事をするためだけの部屋だとすると、部屋の作りが丁寧すぎてもったいない気がします。

今日はここまで。
また明日!

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