むしむしブログ

こんにちは!「ならまち糞虫館」の中村です。
むしむしブログは、極めてフツーの糞虫愛好家である私が体験する糞虫に関わる様々な出来事を適当につづっているブログです。ウソ・偽りはありませんが、間違いがあるのでご注意くださいね。
それでは、よろしくお願いいたします。

 奈良市に「ならまち糞虫昆虫館」を設立すべく日々活動しているのですが、糞虫の認知度を上げることが必要と考えて、糞虫の展示会を開催することにしました。ギャラリーを借りてオシャレにやるのもいいのですが、今回は行政の方に糞虫の面白さと生態系における重要性の両面からアピールすることを主目的とし、奈良市役所の正面玄関ホールでの開催を目指します。
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 市役所には、今年3/17に「ならまち糞虫館設立構想」についての説明を聞いていただいた財務部FM推進課もありますし、ここでの「奈良の糞虫・世界の糞虫」展が高い評価を得れば、奈良市が管理する土地や施設の利用についてご協力いただくための大きな第一歩となることが期待できます。
 本日開催の申請書を提出しており、早ければ5/12(金)に結果がわかるとのこと。絵画や写真、書といった芸術・文化の薫り高いものの展示が多いようですが、鹿糞臭の香る展示もそれはそれでオモシロいのではないかと。
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「奈良の糞虫・世界の糞虫」展の概要

 主  催 : ならまち糞虫昆虫館設立準備室
 場  所 : 奈良市役所 奈良市二条大路南1-1-1
 期  間 : 平成29年7月18日(火)~21日(金) の4日間
 開場時間: 午前9時~午後5時
 展示内容: 奈良に生息する糞虫の標本・解説・写真、世界各地に生息する糞虫の標本・解説・写真、
          その他日本の甲虫類の標本・解説・写真
 開催目的: 1 ルリセンチコガネなど奈良の糞虫の存在を身近なものに感じてもらう
         2 様々な形をした世界の糞虫やフンコロガシの実物をみてスゴイ!と感じてもらう
         3 奈良公園の環境において糞虫たちが果たしている役割を知ってもらう


 開催が確定したら、新聞やテレビなどマスコミ各社やミニコミ誌、大学や高校の環境・生物関係部署へも連絡し取材記事を掲載してもらえるよう、働きかけるつもりです。なお、今回は入場無料。みなさん、ぜひ見に来てくださいね!


今日はここまで。
再見!

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 「兵庫県揖保川や夢前川流域からの記録が多い」このエンマコガネ(写真1、2枚目)は、1990年代になってその存在が広く知られるようになりました。黄色い模様のエンマコガネなので、超希少種であるヤマトエンマコガネ(Onthophagus japonicus)と混同されることも多いようです。私のミツコブエンマコガネ(Onthophagus trituber)に関する知識は「日本列島フン虫記」(塚本珪一:著)の受け売りなんですが、この本の中に塚本さんと河野伊三郎さんが2人で夢前川に採集に行き、簡単に採集できた様子が記載されていたので、私も行ってみました。ちなみに、チャグロマグソコガネ(Aphodius isaburoi)(写真3枚目)のイサブロイは、伊三郎さん由来だそうです(残念なことに河野さんは1997年に亡くなられました)。
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 記録では10月頃の採集が多いのですが、奈良公園の多くのエンマコガネと同じく春と秋に出現するとの話も聞いており、また春に採集できれば貴重なデータの蓄積にもなると思い、5/4に電車を乗り継いで2時間半かけて夢前川へ。そこには想像通りの景色が広がっていたのですが、ただ一つ違っていたことが・・・。それは「犬糞がない」ってこと。1994年にお二人が採集した時は河川敷の散歩道のあちこちに犬糞があったようですが、今では3時間歩き回っても適当な犬糞に巡り合えず、収穫はゼロ。河川敷に犬糞を放置したら罰金100万円!ぐらいの条例があるのかも・・・。で、頭を切り替えて、砂をふるってケシマグソコガネ狙いに変更。するといきなり1匹見つかりました。が、それっきり。日も傾いてきたので来た道を戻りつつ、諦めモードで「何かおらへんかなー」とこんもりした枯れ草をめくってみるとその下に犬糞がゴロリ。そーなんです、人間らしい人がまだまだここにはいたんですねぇ。糞を持って帰るのは嫌だけど放置するのは忍びない。で、草を被せてカムフラージュ(写真4枚目)。
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 その後、さらに枯れ草に隠された2つのいい状態の犬糞を見つけることができ、1匹だけですがミツコブエンマコガネ♀を採集することができました。伊三郎さんがかわいそうに思ってプレゼントしてくれたのかもしれません。感謝。


今日はここまで。
再見。
 

 「オープンランドの新鮮なシカ糞から見つかることが多い」「奈良県若草山に生息していることが有名」「4月下旬から5月上旬にかけて短期間発生する」といわれるヒメコマグソコガネ(Aphodius botulus)。地の利を活かして、4/29に若草山に行ってきました。天気はいいものの若草山は風が強く、鳥でも飛ぶのに一苦労といった感じ。しかし、観光客は風などものともせず、開けた芝生の上に陣取って動こうとしません。お昼に近づくにつれてその数は増すばかりです。結局若草山の芝生面は、ゆっくり観察することはできず(物理的に出来なかったわけではありませんが・・・)、裏手の林での観察がメインになってしまいました。
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 若草山の山頂付近でもルリセンチコガネを一番多く見かけました。お天気の良い日の午前中は最も活発に活動する時間帯ではありますが、その数35匹!うち26匹が歩行中のもの。ちょっと多すぎませんかね?林の倒木に腰を下ろし、2分ほどじっとしていると落ち葉があちこちでかさこそ音を立てはじめ、注意してみると触覚をピンと前方に突き出し、ルリセンチコガネが歩いているのです。ちなみに、うろついているのは雄が圧倒的に多かったのですが、たまたまでしょうかね?メスを探して彷徨っているのかもしれません。一方センチコガネは、飛行中の1匹を含む2匹だけでした。
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 さて、ヒメコマグソコガネですが、かすりもしませんでした。ここで観察できたマグソコガネの仲間は、クロツヤマグソコガネ1匹だけ。ご存じのとおり、ヒメコマグソコガネは極小サイズなので、目と足の悪い私はほとんど地面に四つん這いになって糞を見る必要があります。観光客でごった返すGWの若草山に出現するこの小さなマグソコガネを私が見ることは今後もないかもしれません。
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 私は正直言って、チャグロマグソコガネとコマグソコガネやヒメコマグソコガネを背面から見分ける自信がありません。チャグロマグソコガネでも赤褐色をした個体は多く、妙に小さい「チャグロマグソコガネ」はコマグソコガネではないかと思ったりします。腹面からじっくり見ることで正しく同定ができるのではないかと考えており、来シーズンはぜひそのスキルを身に着けたいと思います。


今日はここまで。
再見!
 

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