むしむしブログ

こんにちは!「ならまち糞虫館」の中村です。
むしむしブログは、極めてフツーの糞虫愛好家である私が体験する糞虫に関わる様々な出来事を適当につづっているブログです。ウソ・偽りはありませんが、間違いがあるのでご注意くださいね。
それでは、よろしくお願いいたします。

 昨日ご紹介したニュートン別冊「特殊撮影!甲虫の世界」のpart2(謎めいた虫ゴミムシダマシ)の協力者の中になんと益本仁雄博士のお名前を見つけました!! 益本博士こそは、昭和50年代に若手糞虫研究者のバイブルとされた「フン虫の採集と観察」(ニュー・サイエンス社)の著者で、私はこの本を片時も離さずに持ち歩いていました。B6サイズの96P(巻頭白黒写真4P)450円の小冊子なのですが、この本と出会わなければ私は違った人生を歩んでいたかもしれません。下の写真がその本です。
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 先日10/1の当ブログで絶賛した日本産コガネムシ上科図説は、研究や分類学の進展に加え、写真技術や印刷技術の進歩もあってこの上なく素晴らしいものになっています。しかし、今からちょうど50年前に益本さんが出版されたこの小冊子の魅力はいまだに色褪せることなく、読む者を糞虫ワールドに引き込んでくれるオーラを放ち続けています。
 下の写真の左がクロマルエンマコガネ、右がフトカドエンマコガネの説明。どちらも奈良公園で普通に見ることができるよく似たエンマコガネです。実にわかりやすく見分け方が解説されています。
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 下の写真の1枚目がクロマルエンマコガネ、2枚目がフトカドエンマコガネ。見分けられますか? 本を見て頭で理解できても実際に見分けるのはなかなか難しく、さらに野外で糞にまみれて動き回る1cmにも満たない小さな虫達を瞬時に見分けるとなると、相当な凄ワザです。もしかすると僕って相当スゴイ人かも?(誰からもすごいと言われたことはありませんが・・・)
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  (台紙のサイズ:7×14mm)

 益本さんには一度もお会いしたことがありませんが、ならまち糞虫館のオープニングセレモニーにはぜひご来賓としてお越しいただければなぁと妄想しています。

 今年7月に出版されたニュートン別冊「特殊撮影!甲虫の世界」の写真を見て、「遂にできたか。まってたぜ、バカヤロー!」と呟いたのは私だけだろうか?
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 丸っこい昆虫や複雑な角をもつ甲虫の写真を撮ると、体の一部にはピントが合っていても他の大部分はピンぼけに写ります。その万人共通の悩みを解消するテクノロジー・深度合成と呼ばれる画像処理技術を用いて小檜山賢二慶應義塾大学名誉教授が撮影したのが、このニュートン別冊の写真なのです。
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 高速撮影とピント位置の変更を同時に自動的におこなう「フォーカスブラケット」機能を搭載したカメラで撮影し、「CombineZP」や「Helicon Focus」といった深度合成ソフトを使うらしい。すると手前にググっと角が迫って来るカブトムシの写真もこんなに綺麗に取れちゃうんです。ホントに楽しい時代になったもんだと思います。小檜山博士、ありがとう!
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 縁あって奈良に水族館をつくろうとしている方とお話する機会がありました。建設には億単位のお金がかかるので、役所と相談しているとのことですが、最初のハードルは少なくとも6000人の署名だそうです。税金等を使うわけですから「住民の皆様が求めている」施設でなければ検討の余地無しということでしょう。まあ、当たり前ですね。ちなみにその方は大手企業の協力を得て30000人の署名を集める計画だそうです。
 すごい人がいるもんです。でも私はこの話を聞いた後、自分の退職金で毎月6000人の方が来てくれる糞虫館を設立する計画のほうが、合理的で実現可能性の高い「合実計画」に思えてきたのです。
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 ・・・やっぱ、どっちもどっちかな。まずは毎月6000人の方に見てもらえるようなブログを創る事から始めます。応援してくださいね。
 

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