むしむしブログ

こんにちは!「ならまち糞虫館」の中村です。
むしむしブログは、極めてフツーの糞虫愛好家である私が体験する糞虫に関わる様々な出来事を適当につづっているブログです。ウソ・偽りはありませんが、間違いがあるのでご注意くださいね。
それでは、よろしくお願いいたします。

 何度来てもいいですねー、「奈良女子大学」。寒い冬もこの学内はほんわか暖かく感じられます。でも、今日は女子大生の姿が見られず、まだ冬休みなのかなー?とキョロキョロしていたのですが、実はセンター試験の準備で大学はお休みとのこと。なるほど、どうりで・・・。(写真1枚目)
 今日は、去年の6月、奈良市役所の玄関前ギャラリーで「奈良の糞虫・世界の糞虫」展を開催する前に一度アドバイスをいただいたことのある奈良女子大学の佐藤宏明准教授を今回再度訪問し、ならまち糞虫館のコンセプトや見取り図を説明し、ご意見をいただくことができました。

 前回の訪問(「奈良女子大学に突撃!(2)」)から半年以上たっており、すっかりご無沙汰していたので少しドキドキしながらの訪問でしたが、今回も人なつっこい笑顔(!)迎えてくださいました。研究生活が長いだけに、アドバイスは飼育実験室の動線や使い勝手を良くする具体的な内容にまで及び、早速建築士さんにメールでお伝えしました。また、前回少しご紹介しましたが、外国(アフリカ)で糞虫を研究していたためタマオシコガネに関連するネタを数多くお持ちで、今回も秘蔵(?)のお宝を見せていただいたりして楽しい時間を過ごすことができました(写真2,3,4枚目)。本当は、外国の糞虫の種類や習性の調べ方、おススメの洋書等についてなど、いろいろお聞きしたいことはまだまだたくさんあったのですが、あっという間に時間が過ぎてお昼になってしまったので、さすがにマズイと思い、オイトマしました。(結局、2時間以上滞在してしまいましたが・・・)

 佐藤先生の専門分野は「動物生態学、動物行動学、昆虫分類学、保全生物学」で、研究内容は「糞虫における繁殖行動の進化/植物-潜葉性昆虫-寄生蜂群集における相互作用と群集構造の決定機構/潜葉性小蛾類の分類」と紹介されています(「奈良女子大学研究者一覧2016-2017」)。しかし、残念なことに最近は糞虫の研究はされておらず、主に小さなガの研究をされているとのことでした。ぜひ糞虫の研究も再開し、グローバルな視点から、ならまち糞虫館に楽しいネタを提供していただきたいものです。国や県から「急増する外国人観光客による奈良公園の生態系へのストレス調査&保護施策にかかる提言」なんかの依頼があれば、名誉顧問とかでカムバックしてくださるかなー。いずれにしても、心強い存在です。
  最後になりましたが、今回も奈良女子大学の社会連携センターにはお手数をおかけいたしました。厚く御礼申し上げます。


今日はここまで。
再見!

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 これは採った時、「ゴホンダイコクコガネやー」と言ってたのですが、いつも通り”間違い”ですね。標本にしてみると、ツヤや頭部の形状、体型などから日本のゴホンダイコクコガネ(Copris acutidens)とは異なる種類であることはすぐわかります。まあ、ダイコクコガネの仲間(Copris属)であることには違いないですし、日本のダイコクコガネは大昔大陸から飛んできたという説もありますから、この2頭が日本のゴホンダイコクコガネと近縁種である可能性は否定できません。
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???
 先ほどから、この2頭まとめてお話ししてますが、???と違和感を感じた方はさすがです。右の大きいほうの写りがイマイチなんですが、拡大してみると頭部の突起や前胸背板の点刻の密度が異なります(写真2、3枚目)。ダイコクコガネの仲間は、頭部の突起(ツノ)の形状がオスとメスで異なることが多いですが、点刻がここまで違うとこの2頭は別種と考えた方がいいかもしれません。
 でもねー、南米のファナエウスの仲間(Phanaeus属)なんか、オスが異常に小型化しメスのような姿になる例もあるので、左側の小さいのは極小のオスで右側は普通サイズのメスってことも考えられなくもない。あー、でも点刻が違うからやっぱり別種か。
 いずれにしても、いつもどおり私には種名はわかりませんので悪しからずご了承ください。過去の「カンボジア 1996年採集(その1)」も含め、何か情報をお持ちの方は、コメント欄に勇気を出して(?)書き込んでください!よろしくお願いしますっ。
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 最後に、参考までに日本のゴホンダイコクコガネも載せておきます(写真4枚目)。左がやや小さめのオス、右がやや大きめのメスです。標本は1977年に奈良公園で採集した古いものですが、40年を経てもいまだ現役バリバリ。「ならまち糞虫館」が完成すれば、ますます活躍の場が広がりそうです。


今日はここまで。
再見!
 

 いやー、いるとわかっていても実際に遭遇するとビビります、イノシシ。偶然ですが、ちょうど1年前に柴犬ほどのイノシシに遭遇し、走り去る写真をブログに載せました(2017.01.09「イノシシに遭遇!)が、今度のはデカい。しかも2頭。(写真1,2枚目)
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 夕方の4時半頃、上の禰宜道の入り口の西側あたりの児童公園から撮影しました。今日、滝坂の道(旧柳生街道)で大きなイノシシの糞をいくつか見てはいたのですが、この公園ではさっきまで東南アジア系の観光客の家族がブランコで大騒ぎして遊んでいたんですよ。でも、イノシシも大きくなるとふてぶてしくなるのか、落ち葉の下のドングリを探すのに夢中になっていたからか、逃げることなくずっとうろうろしていたようです。
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 カメラを向けていると、「テメー、勝手に写してんじゃねえよっ!」と睨まれました(写真3枚目)。その距離直線で約20m、カール・ルイスや桐生なら2秒で走りきる距離です。
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 まあ、間にはフェンスがあり、その向こうはちょっとした谷になっているので、襲われることはないんですけど(写真4枚目)。私が愛想笑いを浮かべながら後ずさりすると、相手も踵を返して森に消えていきました。
 それにしても、暗くならないうちから人の声が聞こえるところでこんな大きなイノシシがうろついているので、奈良公園に糞虫を見に行く時はお互い気をつけましょうね。


今日はここまで。
再見!

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