むしむしブログ

こんにちは!「ならまち糞虫館」の中村です。
むしむしブログは、極めてフツーの糞虫愛好家である私が体験する糞虫に関わる様々な出来事を適当につづっているブログです。ウソ・偽りはありませんが、間違いがあるのでご注意くださいね。
それでは、よろしくお願いいたします。

 夏の間、ならまち糞虫館で糞玉を作っては転がし、みんなの人気者だったフンコロガシ。秋の深まりと共に動きが鈍くなり、地上に現れなくなったのでそのまま放置していました。1月に大きな水槽を片付けようと土を取り出したところ、5匹がじっと動かないものの生きている状態で出てきました。掘り出してしまったものの、まだ真冬なのでカブトムシマットを入れたプラケースに埋めて、オオコブスジコガネと同じ2階の部屋に置いておきました。
 やはりこちらも最近20℃前後の陽気が続いたせいか、2匹が地上に現れ、その動きがゆっくりではあるものの正常に近い感じになっていたので、エアコンを23℃に設定しシカ糞を与えたところゆっくりとした動きではありましたが、食べているのが確認できました(写真1枚目)。
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 残念ながら残りの3匹は死んでいたのですが、掘り出さずに春までそっと置いておけば1匹も死なさずにすんでいたように思います。生きている2匹には粉ダニがたくさんついており、本来の動きには程遠い状態なので、糞は食べたものの夏まで生かしておくことができるか、自信がありません。タマオシコガネが越冬するとは考えてもみなかったのですが、ファーブルが実際に観察したタマオシコガネ(Scarabaeus typhon)は、アフリカだけでなくヨーロッパから中央アジア、朝鮮半島にもいたようですから、寒くても生き延びる術を知っていても不思議ではありません。
 今はタマオシコガネのケースを2階の南側のより暖かい部屋に移し、徐々に体を慣らすようにしています。越冬して翌年の夏にこいつらがまた糞玉を作って転がしたら、私的には大発見です。もしかしたら、天国のファーブル先生もこれからどうなるのか注目しているかもしれません。

今日はここまで。
週末に糞虫館で会いましょう!
 

 昨年6月、長野の糞虫好きの方から授かった6匹のオオコブスジコガネコガネ。ビギナーズラックでいつの間にか産卵し、幼虫~まで観察することができました。幼虫は動きが活発で、普段は砂の中にいることが多いですが、夜になると穴から出て来て鳥の羽根などを穴に引きずり込んでは食べているようでした。ところが10月下旬以降、成虫が地上にあまり出てこなくなり、砂地に穴は確認できても姿を見ることはありませんでした。一度掘り起こしてざっくり捜索したところ、幼虫はおらず成虫のみ5匹確認できたのでそれ以降は触らず、鳥の羽根と金魚の死骸をたっぷり入れて、時々霧吹きで水分補給しながら静観してました。
 オオコブスジコガネは南方系で成虫も幼虫も低温には弱いと聞いていたので、冬の間も外には出さず糞虫館内のエアコンの無い場所に飼育容器を置いてました。大変貴重な種で『日本産コガネムシ上科図説(食糞群)』(監修:コガネムシ研究会)でも★5つの最稀種になっているほどなので、生存確認をしたいと何度も思いましたが、冬に掘り出すのは虫にとっては迷惑な話なので、我慢してました。
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 で、昨日。気温が20℃近くまで上がる暖かい日が続いたためでしょうか、1匹が地中から出て来て、しっかりとした動きで歩いていたのです(写真1枚目)! 羽根の隙間から穴がいくつか開いているのが見つかったので(写真2枚目)、他の奴らも無事冬を越せたのではないかと少しホッとしています。
 しかし、うちのオオコブスジコガネは8月に夏眠(?)して活動が鈍った後、再度活動した秋に繁殖行動が見られなかったのが気になります。もしかしたら、昨年の7~8月頃は採集したてで元気だったのが、飼育環境が良くないためにだんだん活動しなくなった可能性も否定できません。春以降の活動状況に注意していきたいと思います。
 でも、生きていてホントによかったです!!!

今日はここまで。
週末、糞虫館で会いましょう!
 

 糞虫館に来る人にマグソコガネの仲間をいろいろ紹介すると、よくこんな小さい虫を見分けられますね、と驚かれることが多いです。虫めがねではよくわからなくても、捕まえた糞虫の身体についたウンコを落として実体顕微鏡(20~70倍)で見れば、種の同定はさほど難しくはありません。しかし、薄暗い森の中でウンコにまみれた米粒ほどのマグソコガネの仲間を次々に見分けていくというのは、なかなか高度なワザのような気もしていて、AI技術が進歩してもロボットなんかに負けない自信があります。まあ、そもそもAIを使って糞虫の種類を瞬時に判別する機械を開発しようなんてことを考える人はいないでしょうけど・・・。
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 野外で観察をする場合、季節や環境、糞の種類なども参考にしながら頭の中で糞虫の種類を絞り込んでいきます。標本にすればじっくりと見ることができるので、まず間違うことはないでしょう。でも、スマホの写真を見せられて「これは何と言う糞虫ですか?」という質問に答えるのは容易ではありません。それが黒い小さなマグソコガネの仲間だったりすると、もうお手上げです。模様がある種類でも、2次元の画像情報だけでは意外に間違えたりするものです。上の糞虫の写真、何と言う種類かわかりますか?オビモンマグソコガネは、奈良公園以外ではあまり見ることができない種類なので、ちょっと難しいかもしれません。ちなみに台紙の大きさは15mm☓7.5mmです。

今日はここまで。
答えは糞虫館で!

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