むしむしブログ

こんにちは!「ならまち糞虫館」の中村です。
むしむしブログは、極めてフツーの糞虫愛好家である私が体験する糞虫に関わる様々な出来事を適当につづっているブログです。ウソ・偽りはありませんが、間違いがあるのでご注意くださいね。
それでは、よろしくお願いいたします。

H28.5.22、大台ヶ原の西側一帯を散策してきました。大台ヶ原最高地点の日出ヵ岳は1695mもあり、奈良市内の気温が30度近くまで上昇したこの日も原生林の中はたぶん20度を少し超えるくらいまでしか上がらず、快晴にもかかわらず汗もかかないほどでした。
 標高が高いからか、ここにはエゾハルゼミが多数生息しており、数日前から鳴き出したとのこと。近くで見ることはできませんでしたが、その鳴き声と抜け殻をあちこちで沢山確認することができました。
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 糞虫館の館長としては、ビジターセンターのパンフレットにエゾハルゼミと共に写真入りで紹介されているオオセンチコガネの生きた姿を見ずには帰れないところでしたが、運よく食事中1、歩行中1、死骸1、残骸(一部)1を確認できました。
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 獣糞とは4回遭遇しましたが、いずれも中型の雑食動物(アナグマ?)のもので状態も悪くなかったのですが、エンマコガネやマグソコガネは見当たらず、食痕もありませんでした。奈良公園では春夏秋冬いつでも糞虫達に出会えますが、自然保護の行き届いた大台ヶ原(西大台)でこの時期越冬個体と思われるオオセンチコガネ以外は1匹の糞虫も確認できなかったという事実は、私には意外な新発見でした。
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 (獣糞の代わりに美しい大台ヶ原の写真を掲載)

 引き続き「フンコロガシ」改め「タマオシコガネ」のお話です。
 その昔、クレオパトラがいた時代のエジプトでは、タマオシコガネは聖なる生き物として扱われていたようです。西に沈んだ太陽が再び東の空から昇る事とタマオシコガネが玉(=太陽)を運ぶ姿を重ね合わせたと考えられています。エジプトの王家の墓などの副葬品からスカラベ(=タマオシコガネ)を刻んだ貴石が数多く見つかっています。 
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 エジプトは世界四大文明発祥の地で、高度な文明が栄えていたわけですから、その時代の人がスカラベが転がす玉は動物の糞であることくらいは知っていたと思います。しかし小さな虫が完全とも言える程の球体とともにどこからともなく現れ、消えていく。闇夜に終りをもたらす太陽を崇める当時の人がスカラベを聖なる生き物とした気持ちは、何となくですがわかる気がします。
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 欧州の博物館では、スカラベを普通に見ることができます。王家の墓に帰りたそうな顔をしながら、退屈そうにガラスケースの中に並んでいます。僕の標本箱に並ぶタマオシコガネと同じ顔で。
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(写真は全て大英博物館2008年) 
 

 人と話す時、「糞虫」とはいわず「フンコロガシ」と言った方が相手にわかりやすく、また好意的に受け取られるようです。これは日本人に大変親しみのあるファーブル昆虫記の影響だと思います。
 しかし、親しみのある「フンコロガシ」は正式な名前ではないので、敬意を払ってきちんと「タマオシコガネ」と呼んであげたら彼らも嬉しいかも。糞を転がすのと玉を押すのとでは大違いです。「玉押し黄金虫」こそ聖なる彼らに相応しいと思うのですが、どうでしょう?
 それでは皆様お待ちかね、「フンコロガシ」改め「タマオシコガネ」さんの登場です! from タンザニア
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 日本人に最も知られている糞虫と言っても過言ではないタマオシコガネですが、残念ながら日本には生息していません。アフリカやヨーロッパ、東は朝鮮半島までいるんですがね。
 下の写真はエチオピアのタマオシコガネ。
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 いかがでしたか?タマオシコガネ。基本的には黒い種類がほとんどなんですが、中には金属光沢のある綺麗な種類もいます。そのうち紹介したいと思いますので、お楽しみに。再見!

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