むしむしブログ

こんにちは!「ならまち糞虫館」の中村です。
むしむしブログは、極めてフツーの糞虫愛好家である私が体験する糞虫に関わる様々な出来事を適当につづっているブログです。ウソ・偽りはありませんが、間違いがあるのでご注意くださいね。
それでは、よろしくお願いいたします。

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 長野の糞虫好きの方から送っていただき、奈良公園のシカ糞での繁殖に挑んでいたダイコクコガネですが、行方不明になっていたオスの遺体が1匹、飼育容器の隅の土塊の中から見つかりました(写真1枚目)。菌類が中に入り込んでいるようですが、まだきれいに外観を保っており(写真2枚目)、容器に侵入しているエンマコガネの活動による破損もないところから、春の終わりごろまでは生きていたのではないでしょうか。ピッカピカの元気なオスだったので寿命だったとは思えません。コイツには申し訳ないことをしてしまいました(もちろん、失敗は今回が初めてではないですが・・・)。
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 が、冬を越すことでオスが生殖能力を持つとすれば、存命中のメス(写真2枚目)と既に交尾を済ませていて、2匹いるメスが糞玉を作って産卵する可能性があるのではないでしょうか。ゴホンダイコクコガネ等はオスメスのペア育児室を作ってそこに糞塊を準備し、糞玉を5,6個作ってメスが産卵する(オスは途中で出ていく)らしいのですが、どのタイミングで交尾するのか私は知りません。ルリセンチコガネは地上で交尾している様子が何度も観察されており、穴を掘って糞を集める段階ではメスは単独ですでに受精卵を産卵できる状態になっていると私は考えています。スカラベ(タマオシコガネ)を飼っていた時も、ひとりで糞玉を作り、転がし、穴に埋め、地下で卵を産み、幼虫になりました。シロウトの希望的観測ではありますが、もしかしたら、残されたダイコクコガネのメスに十分なシカ糞を与えて飼っていると一人で地下に育児室を作って、糞玉も作って、受精卵を産んでくれるのではないか、とわずかな希望を持っています。「それはムリでしょう」というデータや観察事例がありましたら、そっと、やさしく、教えてください。

今日はここまで。
週末に糞虫館で会いましょう!

 前回、カドマルエンマコガネの幼虫が蛹室を作り、クリーム色の前蛹の状態でいる場面に遭遇しましたが、そろそろ蛹になって安定しているだろうという想定で、再度蛹室を取り出しました。前回は土からキレイに剥がれる感じでしたが、今回は当然ながら周囲と密着していないので、窪みからピンセットで取りだす感じです。前蛹は前回割った部分は全く修復がなされておらず(幼虫であればすぐに自分で修復します)、わずかに隙間が空いています。まだ真っ白な蛹かなー、飴色がかった蛹かなー、などとワクワクしながらそっと割れ目を広げて覗いてみると・・・!?(写真1、2枚目)
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 えーっ!なにコレ。ウグイス色のビロードのような柔らかそうな質感。これ、カビですね、たぶん。前蛹のまま絶命し、わずか数日でこの状態になったようです。もしかしたら、前回観察した時、前蛹はピクリとも動かなかったので、すでに死んでいたのかも。飼育ノウハウの蓄積の無い私が幼虫や前蛹、蛹室をこの目で見れたことに感謝するしかありません。せめて少しでもデータを(写真3枚目)。
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 今、飼育室にはナガスネエンマコガネと思われる幼虫が2匹います。こいつらがなんとか無事に蛹、成虫になれるようにうまく育てたいと思います。しかし、具体的になにをどうすればよいのやら。とりあえず、見守ります(苦笑)。

今日はここまで。
週末に糞虫館で会いましょう!


 ダイコクコガネの飼育容器から7/15に見つかった3個の糞玉。親と思われるゴホンダイコクコガネのオス・メスと一緒に埋め戻しましたが、これが大失敗。すでに糞玉の世話モードに入っていたメスは育児室の再建は行わず、糞玉の養育を放棄。オスも育児に関与することもなく衰弱してきました。
 掘り返した糞玉は、一つは地中で他の糞虫(ナガスネエンマコガネ)に食い荒らされたようで大きく破損、一つは原形をとどめるものの中の幼虫が脱出したかのような大きな穴が。そして一つだけ残った無傷の糞玉を崩し始めたのですが、スカラベ(タマオシコガネ)の糞玉と違って上下も分からず、万が一卵や幼虫がいて傷つけてはいけないと思って、慎重に作業を進めましたが、半分ほど崩しても黒い土のような糞ばかり。あー、やっぱりダメかと思って真っ二つに割ると白いものが・・・。幼虫、いました。(写真1枚目)
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 エンマコガネの幼虫のように異様に尖がったコブは見当たらず、背中からお尻まで全体的に盛り上がってるかな?という程度に見えました(写真2枚目 左はナガスネエンマコガネ(?)の幼虫)。頭が大きく、体も明らかに太いので、細身のエンマコガネやマグソコガネ、コブスジコガネの幼虫とは見分けられる気がします。
 先日、ブログに頂いたコメントのように、本当は糞玉を見つけた時点ですぐに取り出して、植木鉢など真っ暗な環境に糞玉とメス親を置けば、地下室での養育を続けさせることができたのかも知れません。
 
今日はここまで。
週末に糞虫館で会いましょう!
 

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