むしむしブログ

こんにちは!「ならまち糞虫館」設立準備室の中村です。
むしむしブログは、極めてフツーの糞虫愛好家である私が体験する糞虫に関わる様々な出来事を適当につづっているブログです。ウソ・偽りはありませんが、間違いがあるのでご注意くださいね。
それでは、よろしくお願いいたします。

 言うまでもないことですが、私はウンコが好きなわけではなく、虫が好きで、その虫がウンコが好きなだけなんです。しかし、チョウを調べる人が幼虫の食草などを知るために植物のことを知りたいと思うように、糞虫を調べる私は糞のことを知りたいと常々思ってました。で、先日5/14の朝日新聞の広告で見つけたのがコレ(写真1枚目)。遂に出たか!という感じです、日本図書センターの『うんこ図鑑』(監修:荒俣 宏)。発売1週間で3万部突破だそうです。まだ読んでないのですが、糞のネタがいっぱいで糞虫セミナーでも最初の「つかみ」の話題として大いに使えるのではないかと思ってマス。
IMG_6990-1

 マジで注目したいのは、「奈良公園は、フンコロガシで年間100億円の節約!」という見出し。シカの糞は年間300t以上!というところまでは私もすでにあちこちで紹介してきた数字とほぼ同じですが、「100億円」の算出根拠は気になります。奈良公園の面積は、若草山や花山、三笠山、社寺境内まで含めたMAXで660haと広大ですから、糞虫並みに糞を排除するために1000人必要と仮定します。すると、時給1000円で一日8時間、毎日1000人が1年間奈良公園で糞を拾ったとしても30億円弱です(1年間1,000円/時☓8時間/日☓365日☓1000人)。たぶん、集めた糞の運送費、焼却処理費、その人件費、設備費なども含めて考えているのでしょう。でも、芝生の手入れにかかる人件費まで含めているみたい(日本図書センターwww.nihontosho.co.jpより抜粋した下の説明文参照)だけど、それはどうかなー?でも、言いたいことはよくわかりますよ。よく読んで、ぜひ参考にさせていただきたいと思っています。

今日はここまで。
再見!


 この春(3/28)から糞虫の飼育を始めましたが、いくつかの容器で突然多数のハエが発生しました。ハエが発生しなかった容器の糞虫は元気で、糞を入れるとたちまち粉々にしてしまいます(写真1枚目)。一方、ハエが発生した容器は糞虫を1ペアだけ入れていたり、食欲が無かったりで、糞塊がいつまでも残っていました(写真2枚目)。ウジ虫(ハエの幼虫)が発生すると糞がべたべたになり、糞虫は嫌がるようです。糞虫に食欲がないからハエが発生するのか、ハエが発生するような環境だから糞虫に食欲がなくなるのか、よくわかりません。ただ、多数の糞虫たちによって粉々にされた糞ではハエは発生しないということは間違いなさそうです。
IMG_6617-1

IMG_6948-1

 オーストラリアやインド、中国、スイスでは、家畜が近くにいない場所でも、シカがたくさんいる奈良公園に比べてハエが多いように感じます。奈良公園は、春になり桜のつぼみが膨らむ頃には大型のクロツヤマグソコガネが現れ、その後はクロマルエンマコガネなどのエンマコガネの仲間、さらに大型のルリセンチコガネも現れます。夏は糞虫の種類は減るものの、暑い夏に活躍するマグソコガネの仲間がウジャウジャ現れますし、ナガスネエンマコガネやカドマルエンマコガネなどは健在です。秋にはまた糞虫達の種類が増えるので、2,3日で糞を粉々にしてしまうこれらの糞虫のせいでウジ虫が成長できる時間がないのでしょう。ハエが発生できる季節は完全に糞虫が活発に活動する季節と重なり、ハエの発生は糞虫によって抑制されていると言っていいと思います。
IMG_6952-1

 では奈良公園にハエがいないのかというと決してそうではなく、今回のように奈良公園のほとんどのシカ糞には多数のハエの卵が産み付けられており、糞虫が頑張らないとほんの一塊の糞塊から3週間ほどで100匹のハエが出てくるのです(写真3枚目)。糞虫の繁殖には失敗しましたが、そのおかげでハエの驚異的な繁殖力を学びました。転んでもただでは起きない、のお手本のような出来事ですね。


今日はここまで。
再見!

 去年もそうでしたが、今年もこの時期の奈良公園の林の中で歩いているルリセンチコガネによく出会います。何かのニオイに導かれるかのようにピーンと触覚を伸ばして歩いています(写真1枚目)。立ち止まって触角を思い切り広げてニオイの方向を確かめ、時にはそこから飛び立つこともあります(写真2枚目)。
IMG_6516-2

IMG_6524-2

 なんとなくこれら歩行中のルリセンチコガネにはオスが多いなーと感じていたのですが、今回マジで調べてみました。その結果は以下の通り。
歩行中のオス:20頭(うち糞を運搬中:0頭)
歩行中のメス:9頭(うち糞を運搬中:3頭)
糞を運んでいる個体は彷徨っているのではなく糞を巣穴に運搬中と仮定し除外すると、彷徨っているルリセンチコガネ26頭のうち20頭(77%)、つまり約8割がオスだったのです。
 

一昨日の観察からも、この時期のメスは巣穴に潜っていることが多いですが、オスは、メスを求めて彷徨うわけですから、当然歩いているルリセンチ(♂)に出くわす機会が多くなりますよね。更に言うと、強いオスは巣穴の前で頑張ってますので、彷徨うオスは弱い小柄なオスのはずです。今度は大きさを測ってみますか…


今日はここまで。
再見!

このページのトップヘ