むしむしブログ

こんにちは!「ならまち糞虫館」の中村です。
むしむしブログは、極めてフツーの糞虫愛好家である私が体験する糞虫に関わる様々な出来事を適当につづっているブログです。ウソ・偽りはありませんが、間違いがあるのでご注意くださいね。
それでは、よろしくお願いいたします。

20210608_144530オオセンチコガネ (2)

 昨日、事前レクチャー付き奈良公園糞虫ツアー主催者のJR東海の方と最終打ち合わせをおこないました。温暖化の影響かインバウンドの影響か原因はよくわからないのですが、従来の観察場所ではこの1,2年ルリセンチコガネの姿が見られなくなっていて、予定のコースでルリセンチコガネ(写真1枚目)やゴホンダイコクコガネ(写真2枚目)といった「メインディッシュ」が全く観察できない場合の対応を検討しました。自然観察グループの観察会であれば、いろんな種類の糞虫が観察できればたとえルリセンチコガネが見れなくても「今日は運が悪かったですね、こういう環境の場所でじっくり探せば見つかります」みたいに自然体でいいと思うのですが、JR東海のEX会員様向けの有料のスペシャルツアーですから「運が悪かったですねー」で終わるのも、ちょっとね。野生のイルカとかクジラを見に行くツアーにせっかく参加したのにイルカに会えなかったら、がっかりするだけでなく私なんか損した気になりますもん。検討の結果「前日までに春日大社にお参りをしておく」ことにしました!(笑)

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 10/20(日)は残り数席ですが、10/19(土)はまだ余裕があるそうです。申し込みの期限は3日前の14:00となっていますが「ワシは糞虫館の館長の友達や!」と言えば、期限を過ぎても参加できるかも⁉(担当の方が困るので、期限までにお申し込みください。よろしくお願いいたします)
P5200051-1 ゴホンダイコクコガネ♂

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社)、全国の書店で好評発売中!


 読書の秋、食欲の秋、芸術の秋という感じでなにかと忙しい季節ですが、もちろん私は糞虫の秋。ムネアカセンチコガネ、アカマダラセンチコガネ、マルエンマコガネ、ヤマトエンマコガネ、ミツコブエンマコガネ等々、冬が来る前に出合いたい糞虫達が目白押し。先週は満を持してヤマトエンマコガネを見に滋賀県まで行ってきました。去年観察することが出来たのと同じ時期を狙って、週間天気予報を見ながら10/9(水)に10か所以上に糞を仕掛け、10/11(金)に回収。もう1,2日後でも良かったのかもしれませんが、人目に付きやすい場所なので、10/12(土)からの3連休前に回収に行ったのでした。エンマコガネが飛びたくなるようなお天気が続いていたので、かなり期待してました。
PA170659-1

 ところが、連休前だからか芝刈り機で丁寧にシバが隅々までしっかり刈り込まれていて、仕掛けたフンの半分以上が押しつぶされたり粉砕されてました。さらに目印に置いていた枝や小石が跳ね飛ばされて仕掛けたフンの位置がわからなかったり、もう散々。結局この日は数匹のカドマルエンマコガネを見ただけで終了。
 毎年いろんな場所に仕掛けているのですが、ヤマトエンマコガネの新たな生息地を見つけることはできていません。去年ここのヤマトエンマコガネは鹿糞から見つかったので、シカ糞で世代を繋いでいると思っているのですが、採集個体によるシカ糞での繁殖は失敗続きです。失敗の原因は、私の飼育管理のマズさなんですけどね。奈良公園からコイツが姿を消してもう数十年になりますが、滋賀のこの地で生きながらえることを祈るばかりです。(写真のヤマトエンマコガネは2019年に採集・飼育したもの)

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
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【お願い】
 オープン7年目に突入したならまち糞虫館は「日本のすべての糞虫が展示されている糞虫館になる!」ことを目指しています。まだ糞虫館に展示されていない、もしくは数匹しか展示されていない種をお持ちの方は、寄贈や預り等どのような形でも結構ですので、ご協力いただけるとありがたいです。ちょこっとタッパーに入れて持ってきてくださるのも大歓迎。私個人は遅かれ早かれいずれ朽ちてしまうので、今後は法人化、できればNPO法人を設立して未来永劫糞虫のすばらしさを伝えていくハブ施設にすることを夢見ています。ご支援・ご協力いただけると幸いです。


 JR東海さんのツアー企画担当の方と意気投合して特別な糞虫観察ツアーをやろう!と盛り上がって以来もう4年ほどお付き合いが続いているのですが、コロナ禍で延期、台風で中止といった具合でなかなか実現せず、昨年ようやく実施にこぎつけました。「フンチュー?なにそれ?誰が見たいの?」などとという野暮な声には耳を貸さず、称賛する一部社内の声を頼りに見事に事を成し遂げた担当の方の熱意には頭が下がります。JR東海は東京から京都までなので、お寺や歴史関連のコンテンツがあふれる中、奈良の寺社ではなく自然と生き物に目を向けた点はさすがです。しかも、シカではなく糞虫。もし、参加申し込みが1件も無かったらどうするつもりだったんでしょうね。実際は、募集を始めるとあっという間に完売したそうで、その功績で担当者はご栄転したとか・・・(推測です(笑))。
20210425-4ルリセンチコガネ
P5130196 (3)ゴホンダイコクコガネ

 二匹目のどじょうを狙っているのかわかりませんが、今年もお声掛けいただきました。しかも今回も10/19(土)と10/20(日)の2回。先日覗いてみるとまだ募集していたので、よろしければぜひご参加ください。支配人以下従業員全員が大の糞虫好きというホテル尾花のホールで糞虫に関する簡単なレクチャーを受けた後、みんなで奈良公園に行って自分で糞虫を見つけるという内容。どうやって糞虫を見つけるのかは、ここでは公開できません(笑)。ま、ご想像の通りなんですけどね。みんなでやるから大丈夫ですよ。奈良でしか見られない瑠璃色の生きた宝石「ルリセンチコガネ」(写真1枚目)。5本の角を振りかざす黒い甲冑「ゴホンダイコクコガネ」(写真2枚目)。奈良を代表する糞虫達を堪能できるツアーです。
 詳細は、ここをクリック 

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社) 全国の書店で好評発売中!

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