今年7月に出版されたニュートン別冊「特殊撮影!甲虫の世界」の写真を見て、「遂にできたか。まってたぜ、バカヤロー!」と呟いたのは私だけだろうか?
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 丸っこい昆虫や複雑な角をもつ甲虫の写真を撮ると、体の一部にはピントが合っていても他の大部分はピンぼけに写ります。その万人共通の悩みを解消するテクノロジー・深度合成と呼ばれる画像処理技術を用いて小檜山賢二慶應義塾大学名誉教授が撮影したのが、このニュートン別冊の写真なのです。
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 高速撮影とピント位置の変更を同時に自動的におこなう「フォーカスブラケット」機能を搭載したカメラで撮影し、「CombineZP」や「Helicon Focus」といった深度合成ソフトを使うらしい。すると手前にググっと角が迫って来るカブトムシの写真もこんなに綺麗に取れちゃうんです。ホントに楽しい時代になったもんだと思います。小檜山博士、ありがとう!
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