これは、昨年12月に奈良公園でマグソコガネ(Aphodius rectus)を初めて採集した快挙に続く、日本糞虫史に残る出来事かも。
チャバネエンマコガネ(Onthophagus gibbulus)は、名前のとおり上翅が茶色というか黄土色のエンマコガネなのですが、愛用の図鑑「日本産コガネムシ上科図説」(昆虫文献六本脚)でナント星4つの「希種」として紹介されているのです。つまり、私みたいなずぼらな素人愛好家が採集できるようなもんではないくらい珍しい種類ということ。採集どころか、私はこれまで写真でしか見たことがなかったのです。ちなみに「国内では、北海道北部からのみ知られている。」らしい。
で、私がこの超珍しい糞虫をどこで発見したかというと、私の標本箱の中からなんです。しかも大小雄雌計20匹も。衝撃的でしょ?採集日は全て1995年8月18日、採集地は中国新疆ウイグル自治区烏魯木斉(ウルムチ)にある観光地の天池。なんと、今から22年も前にこの貴重な糞虫を私は手に入れていたのです。天池は、高原に大きな湖があって、周囲の草原に白いヤギ(だったと思う)がたくさん放牧されている風光明媚な観光地だったと記憶しています(写真が見つからない・・・)。当時、仕事で中国に行ってましたが、なぜこんな辺ぴな地方の観光地にいるのか、しかもなぜ糞虫採集をしているのか、そのあたりは全く記憶が抜け落ちてわからないのですが、とにかくチャバネエンマコガネやマグソコガネの仲間(未同定)を標本箱1つ分、天池で採集しています。
糞虫はまだまだ生態や分布等わからないことが多く、★★★★(希種)の表示も「日本における現時点での」著者らの見解なので、外国では事情が全く異なっているのは当然なのです。原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)(保育社 昭和60年)では生息地は、北海道(北部)、サハリン、朝鮮半島、中国東北部、シベリア、中央アジア、小アジア、ヨーロッパ となっているので、地球規模でみると全くの普通種と考えたほうがいいような気がします。ちょっと残念ですが・・・。
でも、日本でこのチャバネエンマコガネの標本を実際に見ることができる場所はほとんど無いと思われるので、なら町糞虫館がオープンしたらぜひお越しいただき、じっくりとご覧いただければと思います。
今日は、ここまで。
再見!
チャバネエンマコガネ(Onthophagus gibbulus)は、名前のとおり上翅が茶色というか黄土色のエンマコガネなのですが、愛用の図鑑「日本産コガネムシ上科図説」(昆虫文献六本脚)でナント星4つの「希種」として紹介されているのです。つまり、私みたいなずぼらな素人愛好家が採集できるようなもんではないくらい珍しい種類ということ。採集どころか、私はこれまで写真でしか見たことがなかったのです。ちなみに「国内では、北海道北部からのみ知られている。」らしい。
で、私がこの超珍しい糞虫をどこで発見したかというと、私の標本箱の中からなんです。しかも大小雄雌計20匹も。衝撃的でしょ?採集日は全て1995年8月18日、採集地は中国新疆ウイグル自治区烏魯木斉(ウルムチ)にある観光地の天池。なんと、今から22年も前にこの貴重な糞虫を私は手に入れていたのです。天池は、高原に大きな湖があって、周囲の草原に白いヤギ(だったと思う)がたくさん放牧されている風光明媚な観光地だったと記憶しています(写真が見つからない・・・)。当時、仕事で中国に行ってましたが、なぜこんな辺ぴな地方の観光地にいるのか、しかもなぜ糞虫採集をしているのか、そのあたりは全く記憶が抜け落ちてわからないのですが、とにかくチャバネエンマコガネやマグソコガネの仲間(未同定)を標本箱1つ分、天池で採集しています。
糞虫はまだまだ生態や分布等わからないことが多く、★★★★(希種)の表示も「日本における現時点での」著者らの見解なので、外国では事情が全く異なっているのは当然なのです。原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)(保育社 昭和60年)では生息地は、北海道(北部)、サハリン、朝鮮半島、中国東北部、シベリア、中央アジア、小アジア、ヨーロッパ となっているので、地球規模でみると全くの普通種と考えたほうがいいような気がします。ちょっと残念ですが・・・。
でも、日本でこのチャバネエンマコガネの標本を実際に見ることができる場所はほとんど無いと思われるので、なら町糞虫館がオープンしたらぜひお越しいただき、じっくりとご覧いただければと思います。
今日は、ここまで。
再見!
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