中国で採集した糞虫の標本箱に、米粒どころかゴマ粒にも満たないほどの大きさの糞虫が収納されているのをみつけました!一目でチビコエンマコガネ(Caccobius unicornis)ではないかと察しはつきましたが、ルーペでよく見て確認。間違いありません。原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)(保育社 昭和60年)にも、生息地は本州、九州、朝鮮半島、中国、台湾、インドシナ半島、ビルマ、インド とあります。
ただ、採集地が中国北京の西方500kmほどの内陸部でゴビ砂漠の南東のはずれなので、冬の冷え込みは日本の東北以上だと思うのですが、図鑑には「暖地性の種で・・・」とあり、また日本産コガネムシ上科図説でも東日本以北では見つかっていないとされているのが気になります。もしかしたら、これは世界最北の地での採集記録かもしれません。
私の技術では、ネグロマグソサイズの展足で既に限界を感じているのですが、小型のチビコエンマコガネは軽く限界を超える小ささです。写真は10倍のルーペを通してデジカメのミクロ設定で撮影したものです。
奈良公園では、チビコエンマはシカ糞ではなく、イヌ糞で採集されるケースがほとんどです。大阪場公園で糞虫を調べた時、多くのイヌ糞から普通に採集できたという記憶もあります。
ラベルは、採集日が1995年7月14日、採集地が中国内モンゴル自治区包頭(パオトウ)となっており、お仕事で中国に行った時のようですが、何故こんな辺ぴなところ、しかも五当召という由緒あるチベット仏教寺院しかないような観光地で糞虫採集していたのか、今となっては、全くわかりません。チベット仏教寺院の街ではイヌを見かけることが多いので、このチビコエンマもイヌ糞から得たものと思われます。
実は、五当召から町に戻る時に大変なことになったところを地元の親切なおじさんに助けられたという心温まる有名な秘話(?)もあるのですが、それはまた別の機会に。
今日はここまで。
再見!
ただ、採集地が中国北京の西方500kmほどの内陸部でゴビ砂漠の南東のはずれなので、冬の冷え込みは日本の東北以上だと思うのですが、図鑑には「暖地性の種で・・・」とあり、また日本産コガネムシ上科図説でも東日本以北では見つかっていないとされているのが気になります。もしかしたら、これは世界最北の地での採集記録かもしれません。
私の技術では、ネグロマグソサイズの展足で既に限界を感じているのですが、小型のチビコエンマコガネは軽く限界を超える小ささです。写真は10倍のルーペを通してデジカメのミクロ設定で撮影したものです。
奈良公園では、チビコエンマはシカ糞ではなく、イヌ糞で採集されるケースがほとんどです。大阪場公園で糞虫を調べた時、多くのイヌ糞から普通に採集できたという記憶もあります。
ラベルは、採集日が1995年7月14日、採集地が中国内モンゴル自治区包頭(パオトウ)となっており、お仕事で中国に行った時のようですが、何故こんな辺ぴなところ、しかも五当召という由緒あるチベット仏教寺院しかないような観光地で糞虫採集していたのか、今となっては、全くわかりません。チベット仏教寺院の街ではイヌを見かけることが多いので、このチビコエンマもイヌ糞から得たものと思われます。
実は、五当召から町に戻る時に大変なことになったところを地元の親切なおじさんに助けられたという心温まる有名な秘話(?)もあるのですが、それはまた別の機会に。
今日はここまで。
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