奈良公園は真冬でも結構な種類の糞虫が活動しています。と言っても、小さなマグソコガネの仲間ばかりなので、普通の虫好きの人にとっては冬はオフシーズンであることに変わりはないのでしょうが・・・。
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 昨日も奈良公園へ行きましたが、ネグロマグソコガネ18、チャグロマグソコガネ9、ミゾムネマグソコガネ10を確認、そして今回はセマダラマグソコガネ(Aphodius nigrotessellatus)も1頭犬糞から見つけました。
 糞虫と言っても、その種類によって好みの糞があり、奈良公園で観察した限りにおいては、ネグロマグソコガネは鹿糞を、ミゾムネマグソコガネは猪糞(2018.04.01訂正:ミゾムネもシカ糞を好んで集まります。冬のイノシシ糞は不味いのかミゾムネ以外の冬のマグソコガネ類もあまり集まりません)を、セマダラマグソコガネは犬糞を、好んで集まってきます。私は犬糞はクサいのであまり好きではないのですが、セマダラマグソコガネをこれまで鹿糞から採集したことがないので、冬になるとやむなく人通りの少ない道の犬糞をひっくり返して回るのです。
 
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セマダラマグソコガネの見分け方は簡単で、薄茶色の上翅(背中)にマダラ模様が入っているのですぐにわかります。大きさも5mm前後はあるので、冬の奈良公園付近の犬糞からひとまわり大きな黄色っぽいマグソコガネの仲間を採集したら、それはたぶんセマダラマグソコガネです。上の写真で、ネグロマグソコガネ(左と下の2頭)との大きさの違いが分かると思います。

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ひとまわり大きいとか小さいとか言っても、しょせんこんな ↑ 小さな虫たちのことなので、どーでもいいと言えばどーでもいいことですけどね。

今日はここまで。
再見!