[オビモン写真]
 ぐずついたお天気の後、暖かい日が2日続いていたので、ある程度期待はしていたのですがバッチリ読みが当たりました。2/10のブログ「オビモンマグソよ、何処へ?」で書きましたが、昨年の12/25以降4回奈良公園に行って観察できずにいたオビモンマグソコガネを2/26にようやくシバ地の周辺部の中古のシカ糞から計5頭確認することができたのです。これでようやく奈良公園の冬の役者全員と一通り35年ぶりに再会できたっていう感じです。

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 この日は、オビモンマグソコガネと35年ぶりの再会を果たしたわけですが、その1匹目がちょっと大きいのです。奈良公園のシバ地周辺部にあるシカ糞なので特に気に留めなかったのですが、その糞から2匹目のオビモンマグソコガネを採集すると、あれっ?さっきの奴は・・・。 なんと、2/5のブログ「犬糞と言えば、セマダラマグソ」の中で「これまでシカ糞で採集したことがない」と言い切ったセマダラマグソコガネではあーりませんか!!! わずか3週間で前言撤回です。政治家ならともかく、むしむし王子を名のる者がこんなことでは国民から信頼を得ることができません。が、どちらも事実ですから仕方がないです。

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 この日のもう一つのトピックが、上の写真のエンマコガネの一種。日の当たるシバ地のイノシシの糞塊からマグソコガネ2頭と共に見つかりました。普通は奈良公園では4月以降に現れるエンマコガネの仲間が2月下旬の奈良公園で採れるなんて、すごい珍記録だと思います。符節がすべて揃った綺麗な個体だったので、越冬個体ではなさそうです。「エンマコガネの仲間」としているのは、この個体の種類を同定できていないためです。頭部に目立ったシワがないので、小型のクロマルエンマコガネ♂かフトカドエンマコガネ♂ではないかと考えていますが、ここから先は標本にしてじっくり観察しないとよくわかりません。

2017.3.11 追記  よーく見てみましたが、頭のシワと形、前胸の点刻、上翅のキメ、採集時期(クロマルのほうが若干早い)、大きさ(クロマルのほうが若干小さい)等から判断して、クロマルエンマコガネの小型の♂ということで落ち着きました。みなさんの判定はどうでしたか?違うんじゃね?という方は、ぜひご連絡を。
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写真は後日、今日はここまで。
再見!