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(↑チャバネエンマコガネOnthophagus gibbulus)
 今年1月26日のブログで、私の標本箱に中国の新疆ウイグル自治区ウルムチの天地で採集した20匹のチャバネエンマコガネOnthophagus gibbulusがいると報告しましたが、これは類似種のOnthophagus marginalisの可能性が出てきました。「日本列島フン虫記」(著:塚本珪一、青土社)の中で、糞虫に詳しい塚本氏をもってしても「モンゴルの大草原でこの種を見たとき本当のチャバネを野外で見たことがなかったためにチャバネだと思い込んでしまった」とあるくらいですから、いわんや素人の中村をや、です。
 
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(↑Onthophagus marginalis ?)
 得意の言い訳をさせていただくと、チャバネエンマコガネが日本にも生息する事が初めて報告されたのが1984年で、当時私は既に糞虫から離れ浪人生活に突入しており、最近までチャバネエンマコガネの存在すら知らなかったのです。そして、今だに本物のチャバネエンマコガネを見たことがありません。
 塚本氏は、モンゴルの高山地帯の草原で馬糞をひっくり返すと沢山の本種(Onthophagus marginalis)が見られたと記述している点も、私の採集記憶と共通点があります(8月、高地、明るい草原、糞中や糞下に生息)。
 「日本列島フン虫記」は図鑑ではないので、両種の見分け方についての記載はありません。お手紙でも書いて教えを請うのがいいのでしょうが、塚本氏は虫好きの世界では雲上の方なので、ためらっちゃいますね、やっぱ。


今日はここまで。
再見!