奈良公園でもっとも有名な昆虫は、もちろんルリセンチコガネです。日本全国、どこのムシ好きの人でも「奈良公園のルリセンチ」を聞いたことがない人はいないと思います。仏像でいえば東大寺の大仏様と同じくらい有名なのではないでしょうか。
写真をよ~く見てください。なんと、丸い糞を転がしているではありませんか! 今年5/18の当ブログで、日本にはフンコロガシ(糞玉を転がす糞虫)はいないと明言しているのに、なぜ?
じつは、丸い一粒の鹿糞を引っ張っているのです。糞虫の多くは糞塊の中や直下の地面に穴を掘ったりすることが多いのですが、センチコガネは結構離れた場所(数十cm)まで糞を後ずさりしながら口で咥えて引きずって行って、浅い穴や物陰でゆっくり糞を食べることが珍しくありません。キバのあるセンチコガネにしかできない芸当です。
ルリセンチコガネは奈良公園の鹿糞塊では普通にみることができますが、太陽が照りつける芝生の上の糞にはいません。アセビやナギの木陰の鹿糞に飛来することが多いのです。最近は鹿が生息域を広げるのに伴って、ルリセンチコガネの生息域も広がっているように感じます。
この季節、奈良公園の木陰を散歩すれば、ちょうど羽化したばかりのピカピカのルリセンチコガネがあなたの足元で見つかるかもしれません。ぜひ一度、瑠璃色に輝く生きたルリセンチコガネをご覧ください。
写真をよ~く見てください。なんと、丸い糞を転がしているではありませんか! 今年5/18の当ブログで、日本にはフンコロガシ(糞玉を転がす糞虫)はいないと明言しているのに、なぜ?
じつは、丸い一粒の鹿糞を引っ張っているのです。糞虫の多くは糞塊の中や直下の地面に穴を掘ったりすることが多いのですが、センチコガネは結構離れた場所(数十cm)まで糞を後ずさりしながら口で咥えて引きずって行って、浅い穴や物陰でゆっくり糞を食べることが珍しくありません。キバのあるセンチコガネにしかできない芸当です。
ルリセンチコガネは奈良公園の鹿糞塊では普通にみることができますが、太陽が照りつける芝生の上の糞にはいません。アセビやナギの木陰の鹿糞に飛来することが多いのです。最近は鹿が生息域を広げるのに伴って、ルリセンチコガネの生息域も広がっているように感じます。
この季節、奈良公園の木陰を散歩すれば、ちょうど羽化したばかりのピカピカのルリセンチコガネがあなたの足元で見つかるかもしれません。ぜひ一度、瑠璃色に輝く生きたルリセンチコガネをご覧ください。