むしむしブログ

2017年05月

 本日の夕方、奈良市役所市民活動部の担当者から連絡があり、予定通り「奈良の糞虫・世界の糞虫」展を開催することができることになりました! 
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 7/18(火)が初日ですから、ちょうどあと2か月です。市役所正面玄関ロビーでの展示会は、個人や市民グループの文化・芸術作品の発表の場となっていますが、わたしの場合はこの展示会で世間の注目を集め、秋のビジネスコンテストで優勝し、自力で仮設の「ならまち糞虫館」を開設したあと、奈良市から広大な遊休地の提供を受けて地元金融機関の協力のもと、「ならまち糞虫昆虫館」を設立するという3ヵ年計画の第一歩となる試金石なのです。
 この展示会の概要は5/9のブログでもご紹介しましたが、もう一度載せておきます。もし、このブログを見た人の全員が3人の友達を連れて見に来たら、駐車場はクルマで溢れ、市役所玄関には長蛇の列が・・・。
でも、大丈夫です。市役所に行列を整理する警備員を待機させるよう言っときますから、安心して来てくださいね。

「奈良の糞虫・世界の糞虫」展の概要

 主  催 : ならまち糞虫昆虫館設立準備室
 場  所 : 奈良市役所 正面玄関ロビー 奈良市二条大路南1-1-1
 期  間 : 平成29年7月18日(火)~21日(金) の4日間
 開場時間: 午前9時~午後5時
 展示内容: 奈良に生息する糞虫の標本・解説・写真、世界各地に生息する糞虫の標本・解説・写真、
          その他日本の甲虫類の標本・解説・写真
 開催目的: 1 ルリセンチコガネなど奈良の糞虫の存在を身近なものに感じてもらう
         2 様々な形をした世界の糞虫やフンコロガシの実物をみてスゴイ!と感じてもらう
         3 奈良公園の環境において糞虫たちが果たしている役割を知ってもらう

まずは、パンフレットを作って学校の生物部やマスコミ・ミニコミ誌の編集部に持って行ってみます。名刺も作らないと。あー、ホームページ(http://hunchu.jimdo.com)も作りかけたまま放置してる・・・。
まあ、できることからやるしかないですよね。


今日はここまで。
再見!

 今朝、夜行バスで東京から戻ったのでまだ中身を読んでないのですが、ご紹介いたします。
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 東京に行くと必ず中野にある(有)むし社(←日本の虫好きのトップランナー的老舗)を覗くのですが、そこで「最近の糞虫関連でおススメの本、何かありますか?」と聞いて出てきたのがこれ。今年1月に (有)むし社 から発行された「日本のセンチコガネとその仲間」(著:塚本珪一、稲垣政志、河原正和、森正人)(写真1枚目 右、2枚目)。「日本糞虫記」はじめ数々の糞虫本を世に送り出した塚本さんが中心になっているようですが、美しい生態写真のほか解説も面白そう(まだ読んでいない!)(写真3、4枚目)。
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 データや参考文献もしっかり記載されており、センチコガネの仲間限定ではあるものの、糞虫好き必携の本だと思います。6,400円+税 と安くはありませんが、感謝の気持ちに応援する気持ちも込めて、私は1冊買わせていただきました。「日本産コガネムシ上科図説 第1巻 食糞群」みたいに〈普及版〉が出れば買いやすいのかもしれませんが、写真がすごく綺麗なので、これはこれで買う値打ちがあると思いますよ。

 ふと思ったのですが、タイトルにある”その仲間”というのは、アカマダラセンチコガネ科やムネアカセンチコガネ科などセンチコガネ科以外の虫のことではなく、この本に出てくる塚本さんたち糞虫好きの人のことを指しているのではないか。写真を撮りながら斜め読みしたらそんなふうにも思ったのですが、どうなんでしょう・・・

 おーっ、今ブログランキング(昆虫類)を見たら、7位にランクイン! いったい何処にそんなに大勢の糞虫好きが隠れているのでしょうか? カブトムシやクワガタムシより、実は糞虫は人気があるのかも。 ちなみに第1位はアリ(蟻)のブログです。


今日はここまで。
再見!

facebook始めました。
まだやり方がよく理解できていないのですが、楽しい糞虫ワールドを多くの方に知っていただこうと試行錯誤しています。
「ならまち糞虫館設立準備室」のホームページもとりあえず開設(未完成)しました。
http://hunchu.jimdo.com
よろしくお願いいたします。

 5/9に奈良市役所を訪問し、正面玄関広場を用いての「奈良の糞虫・世界の糞虫」展開催を申請したことをブログに書きましたが、開催可否が決まる本日夕刻、窓口になっている市民活動部の担当の方から問い合わせを受けました。その内容は「糞虫の標本の展示とはどういうものなのでしょうか?過去に例がないので、具体的にどのようなものが展示されるのか知りたい。」というもの。その声からは、「糞虫」とはどんなものか想像できず不安いっぱいの若い女性職員の姿が目に浮かぶようでした。もしかしたら上司に「糞虫の展示ってどんなの?市役所がクサくなったり、うんこの写真を見せたりしないよね?」と聞かれたのかもしれません。
 私もまさかこんな問い合わせを受けるとは思ってもいなかったので、若干戸惑いながらも「奈良県橿原市の昆虫館などにも展示されているような糞虫を標本箱に入れたものを机に置いて、その説明書きと生態写真をパネルに貼ることを考えている旨を申し上げました。糞虫についてはネットで検索すればいくらでも出てくる、ともお伝えしました。その後、連絡はありません。
 後で落ち着いて考えると、もう少し気の利いた答え方をすればよかったかなーと反省しています。「きれいな糞虫の写真をメールで送りますよ!」ぐらいのことはすべきでした。週明け早々にでも電話しようかな・・・

 少しですが、このブログで一足早く世界の糞虫をお楽しみください。

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 上 写真1枚目 Proagoderus rangifer  ♂  タンザニア

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上 写真2枚目  Sulcophanaeus velutinus ♂  パナマ

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 上 写真3枚目  Phanaeus demon ♂  メキシコ

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上 写真4枚目  Onthofagus babaulti ♂   ブルンジ(中央アフリカ)

いろんな形のツノがありますが、いったいどういう風に使うんでしょうね。ツノを振りかざして戦うのか? メスへのアピールに使うのか?それとも・・・??? 自然の中で生きている彼らにお目にかかりたいものです。
でも、ブルンジはルワンダとコンゴとタンザニアに囲まれ、フツ族とツチ族との対立から内戦まで勃発した国らしいです。糞虫どころではないでしょうね。平和が訪れる日を祈るしかありません。


今日はここまで。
再見!
 

 

 この春、わざわざミツゴブエンマコガネを採りに兵庫県の夢前川まで出かけましたが、私は普段はいつも「なんかいるかなー」という感じで奈良公園を歩き回っています。もちろん糞虫好きなので、地面をいつも見ながら歩いていますが、花が咲いていたりなんかいそうな木があったりすると「なんかいないかなー」と見て回ります。これでも結構いろいろな虫に出会えるものです。カミキリムシやゾウムシの仲間など甲虫類で見たことのない虫は採集して標本にして種名を調べるのですが、最近はわからない虫がたまってきてヤル気が出なくなっています。
 そんな中、種類のわかりやすいカミキリムシを捕まえました! おそらく全くの普通種、世間からはスギ・ヒノキの害虫と呼ばれ、日本三大スギの産地である吉野を抱える奈良県民としては、今まで本物を見たことがないとはなかなか言い難かったのですが、ついに出会いました。その名もスギカミキリ(Semanotus japonicus )(写真1枚目)。
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 これくらいの大きさ(約20mm)があると標本にするのも楽だし、見栄えもイイですよね。でも、生きているときは上翅に4つある黄色の模様がもっと鮮明で、とても綺麗でした。ミツコブエンマコガネやネグロマグソコガネの黄色い模様も標本にすると生きているときとまったく違うくすんだ茶色になってしまうのが本当に残念です。やっぱり、生きている虫を見るのが一番ですね。
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 しかしながら、標本にしてじっくり観察することで見えなかった魅力を発見することもあります。例えば、たまたまとらえることができたニワハンミョウ(Cicindela japana)(写真2枚目)。近づくと飛んで逃げるので日常ではじっくり見る機会はまずありませんが、標本にしてルーペで拡大してよく見ると、大きな目玉、細い足の毛、何とも言えない金属色などなど。糞虫以外の事はあまりよく知らない私は、ニワハンミョウは茶色で地味な虫だと思っていたので、本当に目からウロコでした。
 本物を見る。本物から学ぶ。本物を味わう。・・・のが一番良いという点では、芸術もグルメも昆虫も同じなんですね!


今日はここまで。
再見!
 
 

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