むしむしブログ

2018年03月

 行ってまいりました。南都銀行が主催する〈ナント・サクセスロード〉の表彰式。重厚な南都銀行本店(たぶん文化財に指定されている)の6階に通され、最前列の受賞者席に案内されました。その後ろには受賞関係者席、一番後ろには報道関係者らしき方々がカメラやビデオを構えて壁にびっしり張り付いています。今年の応募は64組で一次審査通過が20組、最終面接通過が11組ですから、奈良県主催の「ビジコン奈良」ほどではないにせよ、約6倍という高い競争率です。我ながら、よくやったと思います。
   
IMG_20180320_130935

 この表彰式の良い所は、南都銀行の頭取自らが一人ひとりのビジネスプランの概要を紹介して下さるところです。式場には融資部やリース会社、ファンドの関係者、報道関係者などがたくさん来ているので、すごい宣伝効果と信用補完効果があります。なんかもう、1億円の資金調達くらい簡単にできちゃいそうな気がしましたよ。南都銀行という奈良の金看板に媚びるつもりはありませんが、私のように資金も人脈も経験もない一個人にとっては、この有形無形の支援は本当に心強いものに感じられます。

 会社に入って2年目の平成2年に九州地区(当時は長崎支店勤務)で野球大会があったんですが、そこで優秀賞を頂いて以来でしょうかねー、大勢の前で表彰されるのなんて。今夜は眠れそうにありません。


今日はここまで。
再見!

 ならまち糞虫館、3月に入ってすごい急ピッチで工事が進みました。工務店さんは連日真っ暗になるまで作業を進めてらっしゃいました。設計士さんからは最後まで「最終版」と言える図面はいただけませんでしたけど。まあ、図面は改装工事をするために必要なもので、ほぼ工事が終わった今になっては、もうどーでもいいんですけどね。
 写真1枚目は飼育・観察室で、バックヤードのようなところです。展示物が増えた場合は第2展示室として使いますので、きれいに仕上げてあります。
IMG_5693-1

 写真2枚目はセミナールームで、広さは14.5畳あります。間仕切りを開けると18畳の大空間になり、昆虫写真展や研究発表会などのイベント会場として使う予定です。
IMG_5678-1

 メインとなる第一展示室もほぼ完成しています。すばらしいです。でもねー、ここだけはぜひ来ていただいて、実際にご覧になっていただきたい!なので、公開いたしませんっ。悪しからずご了承ください。


今日はここまで。
再見!

 私は、奈良公園以外の糞虫の分布や発生時期、食性についてよくわかりません。しかし、いつもシカ糞だらけの奈良公園には昔よく通ったので、奈良公園でのみ通用する常識が自分にはあると思ってました。しかし、会社を退職しこの一年奈良公園に再び行くようになって痛感するのが、35年という歳月の流れです。つまり、以前の私は例えば「マグソコガネ(Aphodius rectus)やチビコエンマコガネ(Caccobius unicornis)は少ない」「ゴホンダイコクコガネ(Copris acutidens)やオビモンマグソコガネ(Aphodius okadai)は多い」という感覚だったのですが、今は自信がなく、実際そうではなくなっているようです。あと3年くらい奈良公園に通わないと、以前のように多い、少ない、珍しい、ということさえ言えないような気分です。ちなみに日本産コガネムシ上科図説(監修:コガネムシ研究会)によると、オビモンマグソコガネ(写真1枚目)は準稀種(★★★)で「分布は局所的で春日山が生息地として有名」とあります。
IMG_5720-1

IMG_5667-1
 そんな気分の中、久しぶりにオビモンマグソコガネに出会いました。アセビの林の中、新鮮なシカ糞(写真2枚目)に1匹だけ来てました。この冬、ネグロマグソコガネ、チャグロマグソコガネは昔のようにいくらでもお会いできていたのですが、コイツとは会う機会がなく。いないわけないのになーと言ってる間に3月になってたので、内心「あれー?どーしたんだろー」と思い始めた矢先でした。本当によかったです。


今日はここまで。
再見!
 

 今年度最後の賞取りレースとなっていた南都銀行主催のビジネスコンテスト「〈ナント〉サクセスロード」。その最終選考会の面接がすでに3月5,6日に行われており、面接を受けた20名はじっと結果発表を待っていたのです。そして今日、南都銀行から書留で薄い封筒が届きました。これまでの経験では、薄い封筒にはたいてい「残念ながら・・・」という内容の一枚紙が入っています。「あれぇー、面接はいい感じだったのになー。」 悪い予感を必死で打ち消しながらも、結果は受け入れるしかないと自分に言い聞かせながら紙を取り出すと、そこには「選考結果のお知らせ及び表彰式のご案内」という文字が。やったー、昨年は一次審査すら通らなかった「ならまち糞虫館」設立構想ですが、今年はその雪辱を晴らしました。バンザーイ、「特別賞を授与」と書いてあります。
IMG_20180314_234753

賞金は、大賞の100万円、優秀賞の50万円に比べると特別賞は10万円ですから、まあ多くはないんですが、奈良の都の経済界を牛耳るあの南都銀行のビジネスコンテストで受賞したとなると、この「ならまち糞虫館」設立構想の信頼性、実現性、知名度、好感度は軒並み赤丸急上昇すること間違いなしです。
 
 この2年間、ふんちゅー、フンチューと言っては怪訝そうな顔をされてきましたが、これからは「ええっ、フンチューカンを知らんの?!」と、エラソーに言えそうです。(いや、やっぱそれはムリですね。)


今日はここまで。
再見!

  コアラやカンガルー、カモノハシなど、オーストラリアの動物たちは独自の進化を遂げ、非常に特徴的です。昆虫にも一般的にそういえるのかどうかはわかりませんが、糞虫もムネアカセンチコガネの仲間を見ていると「やっぱりオーストラリアやなー。」と感心してしまいます。先日、このブログにコメントを下さった方も紹介していた 「Beetles of Australia  part 4:bolboceratinae」には、それぐらいたくさんのムネアカセンチコガネの仲間が綺麗な写真で紹介されています(写真1枚目)。
IMG_5664-1

 私の標本箱にはよく似た感じの糞虫がいくつかいたので、もしかしたら・・・と思ってラベルを読んでみましたが、採集地がオーストラリアのものはなく、テキサスやチリ、ペルー、パラグアイ、アルゼンチンといった中南米の国々ばかりでした。太古の昔、南米とオーストラリアは本当に陸続きだったのかもしれません。

IMG_5656-1
IMG_5641-1

 ん?これ、いっしょやん!(写真3,4枚目) そーなんです、私の標本箱に、小冊子に出ているのと同じ種(Blackburnium carpentariae)がいたのです。2003年3月13日にMt.gernet(中南米?)で採集されていますが、国名がわかりません(泣)。私の個体の方がやや小さいので、ツノなども華奢でかわいい感じがするものの、同じ種にまちがいなさそうです。日本と中国に同じ種類がいても別に何とも思いませんが、太平洋を挟んで東西に同じ種類がいるとなると、そーとー凄くないですか?!


今日はここまで。
再見!

このページのトップヘ