むしむしブログ

2018年03月

あ、童話を書くのはもちろん私じゃないですよ(笑)。
 もう4,5年経つでしょうか、サメに襲われて前脚を喰いちぎられたところを保護されたウミガメが、多くの方々の協力のもと人口ヒレを付けることで再び泳げるようになったのが話題になり、さらにその実話をもとに童話「あしをなくしたウミガメ 悠ちゃん」(作者:中谷詩子)もGakkenから出版(2015年)されたのを憶えている方は少なくないと思います。
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 今年2/21の朝日新聞に掲載されたことがきっかけで、その童話を書かれた作家さんとお知り合いになることができました。今日は2時間以上、糞虫の標本や専門書を見ながら、糞虫自身の魅力をお伝えするとともに、糞虫を通して子供たちに自然の面白さ、素晴らしさを伝えられれば、といったことをお話しして大いに盛り上がりました。一応、取材という名目でいらしたのですが、こっちはあれこれ話したいことがあるし、それをまた楽しそうに聞いて下さるもんだから、必要なことを聞いて帰れたのか今になって若干の不安を感じているのですが・・・。
 この方は、「ウミガメ 悠ちゃん」の時は、心温まるイイお話しに終始することなく、野生動物に接する人たちの考え方やウミガメの身になって考える視点を織り込んだ大変中身の濃い、メッセージ性に富んだ童話に仕上げた方です。なので、糞虫を通して生物多様性の重要性や自然の大切さ、そこに生活する様々な生き物たちのつながりといった要素を子供たちが自然に感じ取れる楽しいお話にしてくれるのではないかと期待しています。ただ、まだこれから企画書を作成して編集者からOKを取り付ける必要があるようなので、うみがめ博物館や須磨水族館、義肢の制作会社や特殊素材会社、大学、ウミガメ研究員等々、そうそうたるメンバーでやり遂げた「ウミガメ悠ちゃんプロジェクト」と比べると、話題性というか注目度というか、その辺のところどうなんでしょうねぇ。
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 でも、そこをなんとかがんばっていただき、子供に伝わるキラリと光るメッセージが込められた素敵なお話が生まれることを期待していますよー。”糞虫の童話”、いったいどんなお話になるのか、すっごくワクワクしますね!


今日はここまで。
再見!

むしむしブログが世界中で読まれているらしいです。実は先日、ニュージーランドで糞虫の大規模な繁殖を手掛けている方からメールをいただきまして、7月に日本に行く予定があり、その時に糞虫館に行くのでヨロシク!みたいな内容が書かれていました。どうやらニュージーランドでも家畜の糞が社会問題になり、オーストラリア(写真1,2,3枚目)と同様、海外の糞虫を導入しているようなのです。
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 日本では、ハブを退治する目的で導入したマングースがニワトリやヤンバルクイナを襲ったり、食用に輸入したウシガエルやアメリカザリガニ、釣り用のバス、等などの例を出すまでもなく、外国の生き物を野に放つのは如何なものか、との感覚がありますが、ニュージーランドはどーなんでしょ?貴重な生き物は大事だけれど、経済問題・社会問題となってしまうと、もう背は腹に替えられないという感じでしょうかね。もしかするとニュージーランドでも自然保護活動が活発で、畜産業向けに糞虫を供給する事業自体が非難された時期もあったのかもしれません。お会いしたときに、ゆっくりお話をうかがいたいものです。


今日は、ここまで。
再見!

 これぞニッポンの底力、よくぞ、本当によくぞやってくれました!って感じでしょうか。ぴょんちゃんオリンピックの事ではありません、日本が誇る家造りのプロ集団、香芝市の工務店「㈱武伸」のことです。
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 今回の私の物件は、昨今奈良で人気の町屋ほど古くもない、日本の高度経済成長期に建てられた昭和時代の木造モルタル二階建です。工事開始早々、開けてびっくり玉手箱、壁や床板を剥がすと次々にええーっ!?という場面に遭遇するというスリリングな展開。ウルトラマンのカラータイマーのごとく補助金申請期日が迫りくる緊張感。トドメは「やっぱりこの壁を取ってくれる?」などとこの期に及んでも施主(私です)から遠慮なく繰り出される工事内容の変更希望。
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 当初完成予定の2月末時点では、まだ床下も天井裏も丸見え、配線もこれから。もはやこれまで、と私も覚悟を固めつつあった(どんな覚悟や?)のですが、ここへきて工事は一気に加速、もしかしたら間に合うかもという希望が湧いてきました。気温や天気で進み方が変わるのでまだ安心はできませんが、日が暮れても遅れを取り戻すべく頑張ってくれている工務店さんには、ホント感謝、感謝です。

って言ってたら、昨日は大雨。ガックリ…


今日はここまで。
再見!

 3月3日は、一年間学んだ認定NPO法人シニア自然大学校の修了式でした。殆どの人が60歳以上ですが、皆さん自然が大好きで、大切に思っておられる方ばかり。こういう方々が元気なうちは、まだまだ日本は大丈夫と思いますが、願わくば一歩踏み出して周囲の環境に無関心な人や次世代の若者に働きかける活動に積極的に参加していただきたいものです。
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 私も今回、自然観察アドバイザーの認定を受けるとともに、NEAL(自然体験活動指導者)の資格を取りました。基本的に集団行動が苦手で、虫採りでも何でも一人でやるのが好きなんですが、自然を守る活動は大勢でやらないと効果ありませんし、みんなでやったほうが楽しいですからね。ならまち糞虫館という大きなオモチャを使って、次の世代に何を伝えるのか。この一年の成果が試される時が来たようです。
お世話になったアシスタントさん、緑組の皆さん、講師の先生方、期待しないで見ててくださいねー。

 
現在、シニア自然大学校では受講生を募集しています。興味のある方は説明会に参加されてはいかが?
http://www.sizen-daigaku.com


今日はここまで。
再見!

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 「糞虫を中心とする昆虫館の設立を決意いたしました」という唐突な一文で始まったむしむしブログ。それから2年と2か月、途中一か月以上も間が空いたこともありましたが、皆様からのあたたかい励ましや再開を求める声が聞こえるような気がして(たぶん耳鳴り)、何とか続けてまいりました。そのおかげで今ではたびたびブログランキング第3位(昆虫類)にランクインされるなど大躍進を遂げることができました(これは本当)。たいして糞虫に詳しくもない私の糞虫よもやま話にお付き合いいただき、また、遅々として進まないならまち糞虫館のオープンを心待ちにしてくださり、本当に感謝、感謝です。
 ブログの投稿200回を迎え、今後やりたいことは・・・

1 奈良公園に通って糞虫の生態観察(やっぱこれが一番楽しいです。)

2 ならまち糞虫館のオープン(ここまできたら、やりきるしかありません。大工さん、明日もよろしく!)

3 ならまち糞虫館付属昆虫写真館の運営開始(写真の得意な方、ぜひご協力をお願いします!)

4 学生や市民と協力して糞虫イベントの開催(どなたか一緒にやりませんか?)

5 糞虫ネタで新聞・雑誌掲載、テレビ出演(いまなら取材がいつでもOK。好評受付中!)

6 糞虫エッセイ集の出版(文才がないので、ゴーストライター募集中!)

7 むしむしブログの英語版・中国語版の同時配信(翻訳ボランティア募集中!)

・・・なんか、どれも簡単に実現できそうな気がします。この気分、この思い込みこそが人を動かし、不可能を可能にし、世界の歴史を大きく動かしてきたのです。そろそろ私の出番なのかもしれません(でも、ぜんぶ他力本願やん)。 だいぶ酔ってるな・・・

ま、今日はここまで。
おやすみなさ~い。 

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