よーく写真をご覧ください。クロツヤマグソコガネ Aphodius atratus がエンマコガネの腹に顔を突っ込んでいます。写真を撮るために位置を変えましたが、そんなことにはお構いなしに貪り食ってました。実は、最初はクロマルエンマコガネのメスがやはり顔を突っ込んでましたが、一緒に入っているセンチコガネに何度かぶつかられて、食べるのをやめました。そのあとすかさずやってきたのがクロツヤマグソコガネだったというわけです。
エンマコガネやマグソコガネには、センチコガネのように目立ったキバはなく、エンマコガネを襲ってばらして食べた可能性は低いと思います。センチコガネなら可能ですが、今回は全く興味を示しておらず、すぐ近くを通過しても死骸に無反応でした。おそらく、エンマコガネが死んで体節が緩んだので、そこに頭を突っ込んでクロマルエンマコガネが食べたのかもしれません。
容器には、マズそうな粒糞が2粒残っているだけでしたので、お腹がすいていたのかもしれません。でも、同じくらいの大きさの糞虫を糞虫がふつう喰いますかねー? そういえば、ダイコクコガネの坑道で見つかるツヤマグソコガネか何かがダイコクコガネを喰っている写真を見たことがあります。でも、クロツヤマグソコガネとエンマコガネはあんまり関係ないしなー。たまたま通りがかったお腹を空かせたクロツヤマグソコガネが、マズそうなシカの粒糞よりエンマコガネの死骸を選んで食べた、ということなのでしょうか。
今日はここまで。
再見!