むしむしブログ

2018年08月

 一週間前、糞虫館にやって来た4匹のタマオシコガネ。シマウマの糞がたっぷりはいっているのですが古いせいかあまり食べていないようだったので、今日の夕方、奈良公園のシカ糞を1kgほど練り固めて投入。すると30分もしないうちに巨大プリンの様なシカ糞に取り付き、玉をくり抜こうと奮闘を始めました。
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 1つ目の玉は切り出すのに時間がかかり、完成には2時間近くかかってましたが、2匹目は要領よく1時間ほどで完成させました。
埋めるのは早くて、10分もしないうちに玉は見えなくなりました。
 見てるとめっちゃ楽しいです。実に器用に玉を作ります。頭と手を使って糞を切り出し種玉にペタペタ貼り付けて、丸く大きくしていくのです。時間が経つのを忘れて見続けました。
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今日はここまで。
おやすみなさい。

 ならまち糞虫館の来場者の方からの質問で、最もよく聞かれるのが「フンコロガシは日本にいないのですか?」だと思います。ファーブル昆虫記でお馴染みのフンコロガシはタマオシコガネの仲間(Scarabaeus属)で、欧州南部やアフリカ、アジアにも朝鮮半島までは生息するのですが、残念ながら日本には生息していません。


 
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生きたフンコロガシ、改めタマオシコガネが、なんと「ならまち糞虫館」にやって来ました!
大阪ECO動物海洋専門学校さんのご厚意により、アフリカから輸入されたという4匹の生きたタマオシコガネ(Scarabaeus sacer?)を糞球と共に譲り受け、飼育することになったのです。糞虫館に到着早々、バキバキと音をたてながらケンカするので、今は大きな水槽に2匹、中型のケースに1匹ずつ隔離しています。健康状態の確認やダニの除去等も必要なのですが、とりあえず考えうる限りの落ち着ける環境を整え、この週末には元気な姿をお見せできればと思っています。大阪ECO動物海洋専門学校さんが飼育していた時には糞球をいくつも作っていたので、うまくいけば糞虫館でも糞球を転がす姿を見ることができるかもしれません。いや、んー、ちょっと難しいかも・・・
 IMG_20180824_004135スカラベの飼育や習性については、写真昆虫記「スカラベ」(平凡社1991年 今森光彦:著)を参考にしているのですが、ほかにお勧めの本や資料、ネットのサイト等ありましたら、情報提供していただけるとありがたいです。

 今、この写真昆虫記「スカラベ」を何度も読み返しているのですが、この本には実は私が時々ご指導いただいている奈良女子大学理学部の佐藤宏明准教授が深くかかわっており、著者の今森氏が「ケニア滞在中、佐藤氏は私のスカラベ取材の半分以上にかかわった若き生物学者である。・・・わたしはこうした経験を、その貴重さを十分理解している人と同時に得ることができたことを嬉しく思う。」とわざわざ文中に記されていました。佐藤准教授はめっちゃ気さくで楽しい先生なのですが、じつは相当スゴイ人だったんですねぇ。これまでも無礼の数々、どうかお許しください(笑)。

今日はここまで。
また明日!
 

 実は1ヶ月ほど前に、ならまち糞虫館で関西テレビの「よ〜い、ドン!」という番組の中の「となりの人間国宝」というコーナーの収録があったんです。私はこの番組を見たことはないのですが、まあ、ブラタモリとか鶴瓶さんの「家族に乾杯!」みたいな番組らしい・・・
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 ハチミツさんというタレントさんがレポーターをされていて、お話するのはとても楽しかったんですが、後半は真夏のめちゃくちゃ暑い午後の奈良公園でシカの糞をホジホジするという、過酷な収録でしたよ。当然、ルリセンチコガネは見つからないんですが、絵的にはそれでも良かったみたい。家内も出演し、学生時代の写真も提供したりしてバタバタしましたが、あの盛り沢山の内容をどんなふうに繋いでストーリーを組み立てるのでしょうねー。奈良テレビさんの「ゆうドキッ!」とは番組の性質が全然違っているので、これはこれで楽しみです。ドキドキします、ホントに。番組の放送は明日8/24(金)の朝9:50からですが、糞虫館のシーンがいつ頃なのか、何分くらい映るのか、は不明です。平日ですが、お家にいる方はぜひご覧くださいませ。

今日はここまで。
また明日!

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 インターネットニュースの「ロケットニュース24」をご存知の方も多いと思います。奈良県在住で妖怪の研究をライフワーク(「妖怪新聞」を発行しているらしい…)とする記者さんが先週末8/18来てくれて、休みが明けた今日8/21に、早くもきれいな写真とともに小気味よい語り口調で「ならまち糞虫館」を紹介してくださいました。虫にあまり興味のない人も行ってみようかな、と思うような書きぶりです。あとは、期待を裏切らないように私がガンバリます。

 ロケットニュースの記事はこちら→ https://rocketnews24.com/2018/08/21/1104118/
 【新名所】『糞虫館』に行ってみた!「フンコロガシ」のイメージが180度変わること間違いなしやで~

 〔写真はProagoderusの仲間。「ならまち糞虫館」にて好評展示中!〕

今日はここまで。
また明日!
 

 
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天王寺動物園と共催で大阪ECO動物海洋専門学校が開催していた「POOPOOPOO魅惑のうんち」展が昨日8/19閉幕しました(写真1枚目)。ゾウのデカい糞、キリンの小さい糞、ハイエナの白い糞などなど、実際に手に取って顔を10cmまで近づける事は、この先二度とないでしょう。いい経験でした。
 展示されている生きたスカラベですが、糞球を巡る争いは意外に激しく、バキバキ音をたてて戦ってケガをしたり、それがもとで死んでしまうこともあるとのこと。それでも1匹は30cm程穴を掘って糞球をいくつか埋めているようです。うまくいっても蛹になるまで70日以上はかかるようですから、気長に待つしかありませんね。
 
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地上に放置された糞球の質にも大きさにもかなり差がありました(写真2枚目)。手にしている糞球はかなり上質のものと言っていいでしょう、表面がこまかい砂か粘土の様なものでコーティングした感じでした(写真3枚目)。

今日はここまで。
また明日!

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