むしむしブログ

2018年10月

 奈良公園で見られるマグソコガネの仲間では最大のクロツヤマグソコガネ。桜の花が咲く頃から大量に発生し、エンマコガネの仲間が出揃うまでの間、奈良公園のシカ糞掃除の主役を務めていると言っても過言ではありません。
 このクロツヤエンマコガネ、春に出現したあと夏が来る前にいなくなり、秋が訪れ涼しくなっても姿を見せず、寒い冬もやはり見ることは出来ません。
 いったい、どこでどんな状態で何をして過ごしているのか? で、飼育した概要が先日のブログですが、実はと言うかやはりと言うか、数十年前にすでに飼育した方がすでにおられました。その方の記憶では、短期間で成虫になりそのまま土中で春までジッとしてるらしいです。私の妄想(仮説)がリアリティを帯びてきました。糞虫館の仮飼育室にいる13匹のクロツヤマグソコガネ(F1)が無事来年の春まで眠り続ければ、自分の目で確かめることができます。まぁ、春まで放ったらかしにしていればいいだけですから、根気のない私でも大丈夫でしょう。

今日はここまで。
また明日。

 糞虫館をオープンさせてからは、結構テレビや新聞などの取材を受けたので、何となく糞虫ブームの気配を感じていたのですが、確信に変わりました。グルメ番組「魔法のレストラン」のクイズのネタとして、奈良を代表する形で糞虫が取り上げられるなんて、糞虫ブームか糞虫バブルとしか考えられません。スゴイぜ!糞虫。
 実は、まだ私は番組を見てなくて、知人から「見たよ」と言われただけなんですよ。テレビ局の方にDVDを送ってくださいとお願いしているので、届き次第、確認したいと思います。そ~いえば、一緒に奈良公園にも行って、カメラさんもルリセンチコガネ見てめっちゃテンション上がってたような。でも、グルメ番組でウンコはマズイよなーと言っていたような…。どんな映像が流れたのか、興味津々です。

 参加するのとしてもらうのとで、こんなに違うとは思ってもみませんでした。9/27に予定されていたのが雨で延期になり、仕切り直して10/21に「奈良春日山原始林を未来につなぐ会」主催で奈良公園で糞虫観察会をやったのです。いま思えば、ルリセンチコガネが普通に見られる時期ではあるのですが、朝晩は肌寒く感じるようになっていたので、自分の中で「ルリセンチコガネが見つからないかも…」という不安がどんどん大きくなって、当日は朝からドキドキしてました。
2018_1021_糞虫5-1

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 結局、芝地ではカドマルエンマコガネ、ナガスネエンマコガネ、チビコエンマコガネ、ウスイロマグソコガネがあちこちで見つかり、林の中ではルリセンチコガネがなんと14匹も見つかりました。参加者の方には大変喜んでいただけたので、今はホント、やってよかったなーと思ってます。
 企画や段取りをすべてしてくださった奈良春日山原始林を未来につなぐ会のスタッフならびに観察会に参加してくださった皆様には感謝感謝です。またやりましょうねー!

 龍谷大学の学生さんが実験・観察のために9月からオオセンチコガネを飼育しているのですが、飼育ケースの上層の腐葉土層(下層は小粒赤玉土)から卵が出てきたそうです。
 スカラベやダイコクコガネの仲間は比較的大粒の卵を産むと認識していますが、これがオオセンチコガネの卵の可能性は? 何か手掛かりになる事をご存知の方は、ぜひ教えて下さい。
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 オオセンチコガネは巣穴を掘って糞を溜め込み、そこに産卵する、しかもその季節は春だと私は思っている(違っていたらすいません)ので、理屈で考えるとオオセンチコガネの卵ではない、となるのですが、他にケース内に生き物はいないので、消去法で考えるとオオセンチコガネの卵かもって感じ。
 謎の解明のためにも、元気に育つことをお祈りしています。がんばれー!

 ネットの世界、もうワケがわかりませんねー。先日、私のスマホ画面にこんなのが表示されました。自分の書いているブログや作ったHPは何とか理解できてますが、「いいね」とかフォロワーとかインフルエンサーとか、彼らがどこで何をしていてどのような影響があるのか、これはその結果なのか、全然わかりません。
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 誰かが撮影して、載せてくれたんでしょうね。でも、新記録って何なの?どれくらい喜んでいいんでしょう? ならまち糞虫館の存在が知られる事がすなわち糞虫の存在が知られる事に直結していると考えているので、本件はとてもありがたく嬉しいことなんですが、逆に載せてほしくない盗撮写真が出回って騒ぎになった場合は、私はどうしたらしたいいんですかね?ま、どーせなら憧れの吉永小百合さんとのスキャンダルで追いかけられてみたいものです。小百合さんと刺し違えるなら、本望ですよ。・・・ありえへんな。

今日はこれくらいで。
また明日!

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