むしむしブログ

2019年04月

 先週末、エジプト便で来日したタマオシコガネがならまち糞虫館にやって来ました。ファーブルが観察したスカラベ・サクレ(ティフォン)に似た種類です。シカ糞の塊を入れると、なんとその塊のまんま強引に転がしました。えーっ、ちゃんと糞玉作ってから転がして欲しかったのですが、いきなりでしたね。もちろん、ちゃんと期待に応えて糞玉づくりをしたやつもいます(写真1、2枚目)。
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 今はみな糞玉とともに地中でおとなしくしてますが、今週末にはまた地上に現れてくれるのではないでしょうか。運が良ければ糞玉作りが見れるかも。

 昨年は大阪ECO動物海洋専門学校さんの協力により、糞虫館で初めてタマオシコガネを飼育に挑戦いたしました。シカ糞で綺麗な糞玉を作ることや糞を巡って激しいケンカをすること、土の深さは20cm弱でも産卵し育児球を作ることなどがわかっています。今年はぜひとも、フンコロガシの糞玉の中の幼虫や蛹を見ることができるよう、上手に飼いたいと思います。お楽しみに!

先週末に鹿児島から来てくれたたかひと君、NHKこども科学相談に出演しているところをラジオで聴きました!オオクワガタが逃げ出したんだって?なかなか難しい質問だったようで、回答する先生も四苦八苦、大いに笑わせていただきました。糞虫館ではあんな難しい質問はしないでね。よろしく。

今日はここまで。
また明日!

 当日は最後まで気を揉んでました。ニッチでディープなツアー企画を得意とするやまとびとツアーズさんにお声掛けいただき、糞虫館見学会&糞虫観察会をやったのですが、ルリセンチコガネが観察会終盤になっても一匹も見つからなかったんで。前日下見をした時は、10歩歩けば1匹見つかるくらい出てたのですが… 前夜の激しい雨が降ったからか、朝から気温が上がらないせいか、言い訳は色々あるんですが、20人近くの人が探しても見つからないなんて、ホントまさかの展開でした。植物と違って昆虫はこういうことがあるんでねー。あ、また言い訳が…
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 最後は辛うじて3匹のルリセンチコガネが見つかり事なきを得ました。この日はカドマルエンマコガネ、ナガスネエンマコガネ、クロツヤマグソコガネ、ウスイロマグソコガネなどが見つかりました。ほんとは明るい芝地と薄暗い林で見つかる糞虫の種類が違う事を実感してもらいたかったのですが、見つけることのできた糞虫の数も種類も少くて、ほんと申し訳なかったです。
 GW後半はお天気が良いようですから、ぜひ再度チャレンジしてみてください。本当に奈良公園のあちこちでルリセンチコガネが歩き回っているんですよ。ホントにホントなんですよー。

今日はここまで。
また明日!

コカブトムシは、糞虫以外では私が最も好きな虫の一つなんですが、数年に一度偶然の出会いがやってくるという感じで、その生態をあまり知りませんでした。ところが最近、雑誌かネットで肉食だということを知り驚いたのですが、疑り深い私は半信半疑でした。
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写真は先週の4/26の夕方に見た衝撃の現場です。朽木の根元でコカブトムシ(♂)が自分の全長程もあるムチムチした黄色いイモムシと格闘しているところに出くわしました。コカブトムシは何度もイモ虫に噛みつき爪を立てるのですが、イモ虫の皮が丈夫なのか、仕留めることができません。30分以上戦ってましたよ。日が暮れるまで決着がつかず、最後は持ち帰りましたが、コガネムシの仲間が生きている虫を襲うなんて、驚きです。でも、普段から他の生きた虫を襲って食べているのかなー?動きは遅いし、毒もないし、牙もないし… 飼って調べる事にしました。意外にもナメクジとかヒルとかを食べてたりして。

今日はここまで。
また明日!

 ラジオに出ます。ABC朝日放送ラジオ「秘密結社大阪ぴかぴか団」4/27(土)、5/4(土)の2週連続で夜中の27:00〜27:30の30分間、大王こと後藤ひろひとさんとアナウンサーの北村さんと私の三人で喋り通す番組。
 先程、収録から帰ってきました。筋書きなんかなかったですね。好きなことを聞いてくるし、好きなように答えるし。最後はぴかぴか団への入団判定があって、私はめでたくコードネーム「HENRI」(アンリ)が授けられました。ジャン=アンリ.・ファーブルのアンリですね。光栄ですっ。(写真1、2枚目)
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 後藤さん自身大の虫好きでいろいろ教わることができたうえに、5/19の奈良公園糞虫観察会の告知もしっかりさせてもらえて、ホント、やってて楽しかったです。まぁ、それを聞いて面白いかどうかはビミョーかもしれませんが…
 糞虫観察会、今年も参加者が続々と集まっているようです。今日は奈良県観光協会の2ヶ所の駅前観光案内所と市内の24ヶ所の公民館にチラシを置いてもらえるように手配しました。あと、市内の学校の子供達には知らせたいですね。
 私はあまり他の観察会に参加したことがなく、昨年初めてこれに参加したのですが、直感的に日本で最高‼の糞虫観察会だと思いました。その訳は・・・
んー、やっぱ参加しないと解らないでしょーねぇ。

今日はここまで。
また明日!

 私の手元に「特定非営利活動法人奈良県青少年文化振興協会」の『奈良公園のシバとシカとフン虫とヒトについて考察』という小冊子があります。それによると、今年9回目を迎える「奈良公園糞虫観察会」は、この協会の代表理事の宮本吉雄氏が『ふんコロ昆虫記』(トンボ出版)の著者の一人であるドクター稲垣政志氏にお手紙で糞虫観察会の講師の依頼をしたのが始まりのようです。そこから糞虫界のレジェンド 塚本珪一氏につながり、さらに”若手”の河原氏をはじめ『ふんコロ昆虫記』にかかわった方々(コガネムシ研究会のメンバーが多かったようです)が大挙して加勢し、150名の参加者とともに奈良公園の糞虫を楽しんだとのこと。冊子には、その時の感想文(写真1枚目)も掲載されています。
 その後、この糞虫観察会は宮本氏のご尽力のもと協会とコガネムシ研究会が連携するかたちで毎年開催され、一昨年宮本氏が亡くなられた後もその思いは引き継がれ、昨年も開催されました。もちろん、今年も開催されます! 参加は、老若男女どなたでもOKです。日本一⁉の奈良公園糞虫観察会にふるってご参加ください。

「第9回奈良公園糞虫観察会」
 
~5月の奈良公園で鹿の糞を食べる「フンコロガシ」を観察しよう!~

【場所】奈良公園 飛火野(春日大社表参道バス停付近)
【日時】2019年5月19日(日)
【時間】9:30受付・集合、10:00観察開始、12:00終了     
【参加費】500円(小学生以上)、小学生未満は無料 
【持ち物】空気穴をあけたタッパー、ピンセット、割り箸

〔参加申込先〕
元奈良県青少年文化振興協会 青山 英玄
 email : naraoya.net@gmail.com 

共催:コガネムシ研究会 http://www.kogane.jp/
協力:ならまち糞虫館   https://www.hunchukan.jp/
後援:株式会社 黄金糖


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