むしむしブログ

2019年07月

 糞が縁でつながった大阪の友人から、大阪南港でアフリカの糞虫が売られていると教えられ、行って即買っちゃいました。4月に買ったのとは明らかに違う種類で、より手が長い種類とより小型の2種。今までは同一種だからか、地中で他の糞玉と遭遇してもそれを食べたり壊したりする例はなかったのですが、今回糞玉を掘り出すと3日前まであった糞玉(洋ナシ型)の一つがほとんど原形をとどめないほど破壊されており、もう一つは半分まで喰い破られて幼虫が半分土に埋まっていたりしてました(写真1枚目)。
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 自然界では、地中で他の糞玉と出会うなんてことは確率的にはほとんどあり得ないのでしょうが、この破壊行為はちょっとショックでした。埋まりかけていた幼虫はケガをしており、別の糞玉をくっつけて糞玉の中に戻してやったものの、たぶんダメでしょう。大きく育っていたのですが・・・。本で見ていたので知ってはいましたが、背中のコブが本当に大きく発達しています(写真2枚目)。このコブで糞玉の中で体の位置を安定させるとともに、ここに糞をため込んでいるらしいです。蛹になると全身が白く透けるような体色になるので、前蛹の時にまとめて排泄し蛹室を補強するのに利用するのでしょう。
 なかなか思うようにいかないものですねー。保護している糞玉の中で無事に幼虫が育っていることを祈るばかりです。

今日はここまで。
また明日!

 6月30日のブログにコーフン気味に書いていたスカラベ(タマオシコガネ)の大きな幼虫が、頭の硬い部分だけを残してきれいになくなってました。よく見ると1mmもない小さな白いダニがいっぱいです。蛹になってるかも、と期待していただけにショックです。糞玉を割ったのがいけなかったのでしょうか。幼虫は自分で修理してシッカリとくっついてたんだけどなー。ただ、外側はそのままなので手薄な所からダニやコバエの幼虫が入り込んだのかもしれません。
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 アフリカでは、フンをめぐる競争が厳しいので、糞が排泄されるとすぐにスカラベが飛んできて丸めて転がして埋めてしまうので、ダニが侵入したりハエが産卵する時間がほとんど無いのかもしれません。出来たてホヤホヤのシカ糞を調達するのは不可能ではありせんが、シカの後をついて歩くのは大変です。んー、電子レンジでチンすれば、ダニやウジは殺せそうですね。でも、ホカホカ湯気の立ち昇るシカ糞は、さすがにかなりニオイそうです。もしくは冷凍庫で凍らせれば、ダニ達も凍って死ぬでしょう。時間はかかりますが、現実的です。でも、嫁さんがさすがに許さないでしょう。糞虫は認めてくれているので、実質的には大差無いんですけどね。人間というものは不思議な生き物です。

今日はここまで。
また明日!


 これは楽しい番組でした。まさに関西のノリで突っ走る感じで、僅か2時間足らずの間に、奈良公園でルリセンチコガネを探して撮影し、すぐに糞虫館に移動して館内での撮影まで済ませました。撮影隊の方は、その足で和歌山に車で移動し、3人目の虫ラバー( Love + er )の取材をすると言ってました。
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 今回、3人の変態的超虫好き人間を取り上げる企画だったようですが、さすがほかの二人があまりにスゴイので、自分のことをまともだと思えてきます。「鳴き虫」で家が埋め尽くされていたり、虫のピュレや味噌を作って売り出したり。糞に集まる虫を愛しているだけの私は、標準的な自然愛好家に見えました。
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 今までで一番くだけた「お笑い」っぽい番組でしたので、虫にほとんど興味のない方でも楽しめる構成になってました。ただ、ケーブルテレビ20数社に配信されたとのことなので、私もDVDを送って下さったのを見ただけですが、レポーターの勢いに乗せられてこっちのテンションが上がりまくっているのが見て取れました。いやー、見てて恥ずかしいですよ。ものの見事にやられちゃいましたね。さすがプロ集団です。

今日はここまで。
また明日!

 昨日のタガメの産卵のブログ記事がちょうど400回目、ブログをはじめ1327日目だそうです。夏休みの絵日記もまともに書けなかった私がなぜこんなに続けられるのかわかりませんが、続けようと思って続けているわけでもなく、毎日のように書きたいことが起き、誰かに知らせたいことがあるので、結果的に続いているって感じです。これからもよろしくお願いいたします。
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 今日はちょっとビッグニュースです。糞虫館で4月の終わりから飼育しているタマオシコガネ(Scarebaeus typhon?)の卵を観察することができました(写真1、2枚目)。先月6/26に糞玉(洋ナシ型)を割って幼虫が大きく育っているのを確認しましたが、7/13に新たに掘り出した3つの糞玉の一つを割って見ると大きな卵がひとつ見つかりました。タマオシコガネは大きな卵を産むと知ってはいましたが、目の当たりにすると「えっ!? このデカいのが卵?」という感じで、本当に驚きました。長めの米俵型で長径は8mm以上(!)あります(写真3枚目:オオセンチコガネのラベルが7mm☓14mm)。カブトムシの卵も産卵直後は1.5mmぐらいですが、孵化直前は3mmぐらいに膨らむので、もしかしたらこのタマオシコガネの卵は、産卵後かなり時間が経過して大きくなっているのかもしれません。
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 6/3、6/7に続いて、6/28に2回目の糞玉の掘り出しをおこなっていること、水槽には毎週末、新鮮なシカ糞を投入していることから、6/29、30に作って埋めた糞玉に産卵したと考えるのが、地下での親虫の作業時間を考慮すると妥当だと考えています。いつ頃、どのように孵化するのか、その孵化の瞬間を観察する千載一遇のチャンスが目の前にあるのですが、糞玉を割ったまま卵を外気にさらしておくと、乾燥や温度、光など様々な刺激がありすぎで死なせてしまう恐れがあります。なので、10分ぐらいで写真を撮ったり大きさを計ったりして、また割った糞玉を貼り合わせておきました。ネットを被せてコバエ対策も施してあります。次はいつ頃割ってみるのがいいか、どなたかアドバイスいただけるとありがたいのですが・・・。
 これまで糞玉を割って中を確認したのは4個。幼虫(2令?)1玉、卵1玉、死亡2玉なので、2勝2敗。未確認の糞玉はまだ6個あります。

今日はここまで。
また明日!
 
 

交尾を確認したのが7/9の夜。もう産むぞ、今夜こそ産むぞ、と毎晩26時過ぎまでねばりつづけて、とうとう7/12の夜9時頃から始まった産卵の一部始終を見届けました。メスは頭を下に向けて杭にガッチリしがみつき、お尻から泡を出しながら、泡の中にどんどん卵を産んでました。オスは10分も間をあけずに水中に戻り、水を身体にまとって卵やメスのお尻に給水していたように見えました。
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 卵はオスに守られて(写真1枚目)10日程で一斉に孵化するそうです。孵化率は高く、100個ほどの卵はほぼすべて孵化するようなので、これからの私の餌やりや水換えなど子育てが大変になりそうです。私が師と仰ぐタガメ博士によると、シーズン中にメスは4回ほど産卵するそうです。ということは、うちはタガメだらけになる⁉

きょうはここまで。
また明日!

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