むしむしブログ

2022年11月

 11/4(金)に糞虫が『探偵!ナイトスクープ』で放映されることを聞いてはいたのですが、見逃してしまいました。でも最近は便利ですねー、ラジオを聞き逃しても「ラジコ」があるように、テレビには「TVer」というのがあって、放送後1週間はその番組が見ることができるようです。11/11(金) まで、こちらのURL( https://tver.jp/episodes/epdwnkdlfh )で動画を見ることができます。16:12~28:33の約12分間が「動く宝石⁉オオセンチコガネ」です。
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概要はコチラ⇒ https://www.asahi.co.jp/knight-scoop/archive.html
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 「探偵!ナイトスクープ」といえば、糞虫好きの人なら知らない人はいない大先輩の谷幸三先生が出演なさっていたという伝説の番組です。今回は石田探偵と生物ハンターの中岡さんが出ていて、糞虫館は出る幕がなかったですねー、残念。谷先生のところはどうだったんでしょう?

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
館長が書いた『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社)、全国の書店で好評発売中!

 私の母校、奈良市立飛鳥小学校の横にある飛鳥公民館。この公民館の主催で毎年糞虫の講演会や観察会が開催されてます。『市民だより』とHPに掲載するだけですが、毎年盛況で今年も30人の枠がすぐに埋まって抽選になったそうです。糞虫もだんだんと市民権を得てきたのかもしれません。嬉しいですねー。ただ、今年は糞虫館の9~10月の予定が早々に埋まっていたので、本件は10月の最後の土日になってしまいました。時期がちょっと遅くて寒い日も多かったので「ルリセンチコガネが見れなかったらどうしよう」と少し心配してたんですよ。
 【 写 真 】
 当日は快晴。朝は冷えたもののお昼頃には気温も上がるので何とかなるだろうと、10時から奈良公園で観察会を始めると、最初は全然見つけられなかった小学生たちがコツをつかんで次々にナガスネエンマコガネをほじくり出してました。たくさん採れたので、ナガスネエンマコガネのオスの特徴である「腕が長い」のがなんとなくわかるようなった子もいました。そのうち大型のカドマルエンマコガネもぽつぽつと見つかるようになり、ほとんどの子供が糞虫を捕まえることができたので、日当たりの良い芝地から暗い林の中に場所を移して観察再開。さすがにこの時期はゴホンダイコクコガネは見つからないので、大人も子供もルリセンチコガネ狙いです。が、いません。見つかるのはコオロギや巨大ミミズ、ゴミムシ、ゴキブリ。ようやく地味なセンチコガネは見つかったものの、ルリセンチコガネは、羽や前胸などルリ色に輝く体の一部は見つかるものの、生体は見つからず。林内観察の終点にしていた小川を超えてさらに奥まで進んで、でも、その先は崖なのでこれ以上は行けません。今日はダメかなと思ったら「いました!」の声が。まあ、虫なので見つからないことはあっても当たり前だし、私が悪いわけでもないはずなんですが、やっぱりね。その後、デカい獣糞があって、センチコガネが面白いようにコロコロ出てきました。人生、苦あれば楽ありです。よかったー。  
 この飛鳥公民館のイベントは、1日目は糞虫のお話をさせてもらってその後糞虫館をご案内。2日目が奈良公園で糞虫観察会という、まさに理想的なプログラム構成なので、来年もぜひ開催してほしいと思っています。一度でも一匹でも自分で糞虫を見つける経験をしたら、その後はホントにどんどん見つけることができるようになります。友達に糞虫の見つけ方を教えてあげることもできます。新しい不思議が増えていきます。せっかくこんなに素晴らしいフィールドがあるのだから、楽しまなければもったいない。すごいぞ!奈良公園。友達を連れて、割り箸をもって、奈良公園に行こう!

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
館長の書いた『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社)、好評発売中!

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