むしむしブログ

2024年06月

 糞虫の話を書く間もないほど日々様々なことが起こるならまち糞虫館。6/5発売の『AERA with Kids 夏号 』(朝日新聞出版)は「夏の体験&おでかけ 最強プラン」特集だったのですが、なんと!ならまち糞虫館が全国穴場スポット21に選ばれて紹介されたのです。推して下さったのは『世にも奇妙な博物館』『世にも至宝な博物館』の著者で、博物館マニアの丹治俊樹さん。1年以上前に糞虫館に来た時、メチャクチャ面白がってくれて、次の本を書く時は絶対に載せると言明し、ほんとに彼の博物館本2作目の『世にも至高な博物館』で紹介してくださった方です。全国1,200ヶ所以上の博物館を巡った丹治さんが今回厳選穴場スポットとして21ヶ所選んだ中に糞虫館があるなんて、本当に嬉しいし光栄です。
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 掲載されただけでもすごいことだと思うのですが、類似施設としては名和昆虫博物館だけしか載ってませんでした。岐阜県にある名和昆虫博物館は日本最古の昆虫専門博物館で、展示が素晴らしくいつまでも見ていられます。その流れで言うと、奈良県にあるならまち糞虫館は日本唯一の糞虫専門博物館で、館長が面白くいつまでも話していられるから載ったのかな?それとも、選ばれるのは穴場スポットなので、メジャーなところは全て対象外となり、糞虫館が残ったのか⁉ 理由はどうであれ、ありがとー!丹治さん。でも、丹治さんは糞虫館を推してくれているのに、なぜか紙面の写真は奈良公園(のシカ)なんだよね。どーいうこと???

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社)は、全国の書店で好評発売中!

 本当にアフリカにフンコロガシを見に行くツアーの詳細が、ハッピートラベルのwebサイトに載ってました!観察地の南アフリカのクルーガー国立公園のモツワリ私営保護区に4連泊して、糞玉作りから糞玉を転がして運んで埋める所までノーカットで目の前で観察できるのはもちろん、埋められた糞玉を掘り出したり、夜にはライトトラップでゾウの糞に飛来する巨大ダイコクコガネの仲間を観察したりするらしい。
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 国内であってもハードルが高いのに、それをアフリカで出来る人なんているのか?と思ったのですが、同行解説者に奈良女子大学理学部の佐藤宏明准教授のお名前があったので納得しました。佐藤准教授はこれまで10回アフリカを訪れ、通算3年以上滞在してフンコロガシを研究しており、フンコロガシの写真集『スカラベ』の著者今森光彦氏をアフリカでずっとサポートしていた方。その時のノウハウも生かしてフンコロガシの魅力を最大限引き出す様々な「仕掛け」を考えているようです。
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 ツアー会社に問い合わせると、実はまだ検討中のようなことを言っていて、問い合せや反響の大きさによって、見込みでホテルや車を手配するらしい。問い合わせが少ないと立ち消えになるのだろうか???興味のある方は下にある(株)ハッピートラベルのweb サイトをご覧ください。

  ◎詳細はコチラ ⇒ https://happytravel.jp/cn5/pg5419772.html

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週末は糞虫館で会いましょう!
『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社)は、全国の書店で好評発売中!

 東京の開成中学・高校は6年一貫教育の有名な進学校で、関西でいえば灘中学・高校みたいな感じでしょうか。今回縁あって、まずは修学旅行の事前学習ということで5/24(金)に出張授業をさせていただきました。せっかくの機会だということで中学3年生全員(200人以上)に体育館で糞虫トーク&スライドショーをお楽しみいただきました。と言いたいところだけれど、修学旅行で奈良に行くコース選択者は46人、さらに糞虫館見学を希望する学生はその一部なので、200人の9割以上は糞虫館に無関係。この日のために厳選した映像を使い糞虫の面白い生態などを懸命に紹介したつもりなのですが、中学3年ともなると好き嫌いがはっきりしているのか、一部の学生さんには耳を傾けてもらえませんでした。自分の学生時代を思い返すと、話を聞かないどころかもっとひどいことを平気でやってましたので、因果応報かと。ところが・・・
 出張授業は2コマあって先に私がやって、薬師寺のお坊さんが私の次に話をされたのですが、学生が一人残らず背筋を伸ばし身を乗り出してお坊さんの話を聞き、全体が一体感に包まれたのです。なんなんだ、この違いは!この時初めて私は「聞き手は何を求めているのか?」を考えてこなかったことに気付きました。糞虫は面白い、だから私の話も興味を持って聞いてもらえると勝手に考えていたんですね。反省。
 6/6(木)が修学旅行で、予定だと12時頃には来るはずなのだけれど一人も来ません。行程表を見るとこの時間帯は事実上「興福寺の国宝館」見学か「奈良町の糞虫館」見学の2択。糞虫館に来るかぁ?!なーんて言ってたら、9人まとまってやって来ました。糞虫の話をたっぷりできたし、スカラベの糞玉作りや糞玉転がしの様子も映像で見てもらうことができたので大満足。何のことはない、反省は活かされてませんね。でも今回ご縁のあった開成中学の皆さんの中から日本を動かす人物が出て国際社会で活躍すれば、地球環境についてもっと真剣に考える世界になるような気がします。まだまだ先のことかもしれませんが、皆さんに期待しています。

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社)、全国の書店で好評発売中!!
 

 半年ぶりに書くブログのタイトルがいきなりぶっ飛んでますが、これは子供の頃からの夢の一つですね。これまであまり深く考えずやりたいことをやって来たほうだとは思いますか、子供の時からずーーっと行きたくて、でも行ってない場所があるのです。➀ガラパゴス諸島(ゾウガメ) ②アマゾン川(ピラルク) ③アフリカ(フンコロガシ)の3つ。バックパッカーやってた学生の頃、②と③は生きて帰るのが難しそうだけど、現実味のある➀のガラパゴスにはマジで行こうと思っていろいろ調べたところ、当時でも100万円以上かかりそうだったので、蓋をしてしまった記憶があります。会社勤めをしていた時はお金よりも時間が無くて行けなかった(行かなかった)。このままだと、5年後にはお金や時間よりも体力が無くて行けなかった、と言うに違いない。
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 アフリカの自然公園で野生動物を見るサファリツアーに参加したら、動物の糞に虫がいっぱい集まっていてフンコロガシがフンの玉を転がしたのを見た人もいるのですが、フンコロガシをメインで見に行くには個人で行くしかなく、観察中にライオンに襲われたらイヤだしなー。これらの写真は、糞虫館でスカラベ・サクレが糞玉を作った時のもので、私はこの目で糞玉つくりや糞玉コロガシなどを見ているのですが、「奈良公園で生きたルリセンチコガネを見たい!」と思うのと同じで、やはり現地の自然の中でフンコロガシを見たいという思いは強くなるばかりです。
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 半年ぶりにブログを書いたのは、実は南アフリカにフンコロガシを見に行くツアーが計画されていて、10人集まりそうならホントに実現すると聞いたので。企画したのは、2年前に九州から2度も「奈良公園の糞虫観察ツアー」御一行様を連れてきたハッピートラベルの方なので、現実味はありそうです。お金と時間と体力のある人で、しかも糞虫大好き!な人なんて滅多にいません(そもそも糞虫大好き!な人が少ない(泣))が、日本中を探せば10人くらいならいるかもしれませんね。

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『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社)は全国の書店で好評発売中!

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