むしむしブログ

2024年09月

 JR東海さんのツアー企画担当の方と意気投合して特別な糞虫観察ツアーをやろう!と盛り上がって以来もう4年ほどお付き合いが続いているのですが、コロナ禍で延期、台風で中止といった具合でなかなか実現せず、昨年ようやく実施にこぎつけました。「フンチュー?なにそれ?誰が見たいの?」などとという野暮な声には耳を貸さず、称賛する一部社内の声を頼りに見事に事を成し遂げた担当の方の熱意には頭が下がります。JR東海は東京から京都までなので、お寺や歴史関連のコンテンツがあふれる中、奈良の寺社ではなく自然と生き物に目を向けた点はさすがです。しかも、シカではなく糞虫。もし、参加申し込みが1件も無かったらどうするつもりだったんでしょうね。実際は、募集を始めるとあっという間に完売したそうで、その功績で担当者はご栄転したとか・・・(推測です(笑))。
20210425-4ルリセンチコガネ
P5130196 (3)ゴホンダイコクコガネ

 二匹目のどじょうを狙っているのかわかりませんが、今年もお声掛けいただきました。しかも今回も10/19(土)と10/20(日)の2回。先日覗いてみるとまだ募集していたので、よろしければぜひご参加ください。支配人以下従業員全員が大の糞虫好きというホテル尾花のホールで糞虫に関する簡単なレクチャーを受けた後、みんなで奈良公園に行って自分で糞虫を見つけるという内容。どうやって糞虫を見つけるのかは、ここでは公開できません(笑)。ま、ご想像の通りなんですけどね。みんなでやるから大丈夫ですよ。奈良でしか見られない瑠璃色の生きた宝石「ルリセンチコガネ」(写真1枚目)。5本の角を振りかざす黒い甲冑「ゴホンダイコクコガネ」(写真2枚目)。奈良を代表する糞虫達を堪能できるツアーです。
 詳細は、ここをクリック 

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社) 全国の書店で好評発売中!

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10/19(土)、20(日)奈良公園で糞虫観察ツアー開催!

JR東海EXサービス会員限定のスペシャル企画です。
▼詳細はこちら
https://tabilist.jp/increment_click.php?id=476


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今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社)、全国の書店で好評発売中!

 ミヤマダイコクコガネは奈良県の南部の山深い吉野に行けば生息していると聞いていましたが、どこをどう探せばいいのか見当もつかず、遠い存在でした。今月上旬、虫好きの大学生たちが吉野でライトトラップをするのに誘ってくれたので、ミヤマダイコクコガネが飛来するのを期待して行ってきました。
 ライトトラップに来た糞虫は、ゴホンダイコクコガネ数匹とアイヌコブスジコガネ1匹くらいだったのですが、昼間に彼らが林内に置いた馬糞にはたくさんのセンチコガネ、オオセンチコガネ、ゴホンダイコクコガネ、マエカドコエンマコガネ等のほか、ケブカマグソコガネ8匹とミヤマダイコクコガネ♀1が来てました。夕方に私の置いた牛糞には何も来てませんでした。
 大学生にミヤマダイコクコガネの好む環境やふんの置き場所についてレクチャーを受け、翌日追加で牛糞を10ヶ所ほど置いて回りました。その翌日に見て回ると、やはりセンチコガネとオオセンチコガネとゴホンダイコクコガネとマエカドコエンマコガネがほとんどでしたが、ミヤマダイコクコガネの♂1匹が見つかったのです!
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 大型のゴホンダイコクコガネがゴロゴロいましたが、ミヤマダイコクコガネの大きさは圧倒的です。ゴロンという感じで転がりでてきました。この重量感はたまりません。糞がまだいい状態だったので、そのまた翌日の夕方に見て回ると♀2匹が見つかりました。オス・メスのペアができたので飼育するか標本にするか、楽しく悩みつつ帰り支度を整えたのですが、帰る前に再度真っ暗な林内にペンライトを持って入り、バラバラにした牛糞をもう一回よく点検することにしました。ダイコクコガネの仲間は夜行性だから、日が暮れたあと飛来しているかも、と考えたわけです。2時間ほど前に見て回ったばかりなのであまり期待してなかったのですが、糞をバラバラにしたせいで強烈な臭いがでたためか、なんと追加で♂2.♀1が見つかりました!トータルで3ペアのミヤマダイコクコガネ。車で往復5時間以上かかる深山に3度出かけたかいがありました。

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
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