5/20、春の陽気というには暑すぎる中、奈良公園に行ってきました。実はその2日前にスズメの亡骸を置いておいたので、その様子が気になって見に行ったのです。残念ながら、イタチか何かにスズメは持ち去られており、収穫0だったのですが、たまたまその付近の朽木のキノコにキノコムシやゴミムシダマシが数種類来ていたので、キノコをほじくっていました。キノコムシが朽木の皮の間に逃げ込んだので捲ってみると黒光りする小さな虫が目に入りました。顎を引いた時の形から、朽木をほじくった時に出てくる、たぶんクチキムシの仲間だろうと思ったのですが、手に取ってみるとマグソコガネの仲間に見えなくもない。下の写真がそれなんですが、どうでしょう?
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 標本作成途中なので背面からの写真はまだ撮れないのですが、見れば見るほどクロツツマグソコガネ(Saprosites japonicus)に見えてきます。いままで、朽木で糞虫を捕まえたことがないので、もしそうなら人生50年で初めての経験です。クロツツマグソコガネは日本産コガネムシ上科図説によると★★なので珍しいわけではありませんが、山のようにある朽木の中から米粒より小さな虫を探すなんて、狙ってできることとは思えません。とにかく、今まで私が見たこともない糞虫を捕まえた可能性があるというだけで、そーとー興奮しています。 標本作成後、よく観察してまた報告させていただきますね。

今日はここまで。
再見!