5/23、24のブログで、朽木で見つかるマグソコガネの仲間(クロツツマグソコガネ)を初めて見つけた喜びを興奮気味にお伝えいたしましたが、コメントでヒメツツマグソコガネ(Saprosites narae)も生息しているという生情報も寄せられたので、今回は朽木にも注意しつつ奈良公園を観察してきました。
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いました(写真1,2枚目)。いると思って探せば見つかるもんですね。今まで35年間、何を見ていたんでしょうね。奈良公園における新興勢力であるナンキンハゼの朽木(写真3枚目)だったのであまり期待はしてなかったのですが、朽ち具合がよろしかったので捲ってみると一発目で2頭見つかりました。別の所を捲るとそこにも1頭。少し歩いて、たぶんイチイガシと思われる朽木でも2頭(写真4枚目)。クロツツマグソコガネ(Saprosites japonicus)も1頭いました。ヒメツツマグソコガネはクロツツマグソコガネに比べて小さいし、赤みがかっていて前胸背の中央にミゾムネマグソコガネみたいな溝がうっすらとあるので、容易に見分けることができます。ちなみに「日本産コガネムシ上科図説」第1巻〈食糞群〉には「産地としては奈良県春日山が有名」と書いてあり、★★★(星3つ)の準稀種になっています。簡単に見つかったのは、たまたまラッキーだっただけかもしれませんね。
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でも、朽木の皮を捲るのってドキドキしますね。よくオオゴキブリとかムカデとかに遭遇するぢゃないですか。ある時は一面アリで埋め尽くされていたり。あともう一つ、皮の下の平和な虫の暮らしを壊すみたいで、ホント申し訳ないなーと思うんです。半分捲って可能性がなさそうなら捲らずに戻したり、丁寧に捲った皮を戻したりはしてるんですが・・・。


今日はここまで。
再見!