奈良を代表する昆虫と言っても過言ではないルリセンチコガネ(オオセンチコガネ)。アセビの林で出会うと、まさにルリ色に輝く生きた宝石を見つけた気分になります。しかし、この春あまりに歩行中のルリセンチコガネを見る機会が多いのが気になっています。
ルリセンチコガネは普通糞に飛来すると、近くに穴を掘って適当な大きさの糞を運び込み、落ち着いて食べることが多いようです。ですから、糞が十分にあると穴の中にいる時間が長くなり、結果としてあまり歩き回る必要がないと思うのです。こんなに外で出会うということは、お腹を空かしているのでしょうか。たまたま恋の季節で積極的に歩き回っているだけならいいのですが・・・
もう一つ気になるのが、センチコガネの影が薄いことです。35年前はルリセンチコガネとセンチコガネはどちらが多いということはなかったのですが、観察を再開して初めてのこの春、圧倒的にルリセンチコガネが多いのです。今回の写真は、不自然なまでに多くのルリセンチコガネが集来したところに出くわしたものを映したのですが、センチコガネは1頭もいません。まあ、4/19に滝坂の道の人糞で5時間観察を続けたときは、ルリセンチコガネ24頭に対しセンチコガネも10頭飛来したので、奈良のセンチコガネがいなくなったわけではないと思いますが、奈良公園に限定すると10:1ぐらいの印象です。もしかしたら、林の中のシカ糞が減ったために種間の争いが激化し、センチコガネが圧迫されているのかもしれません。
ルリセンチコガネ同士の餌やメスをめぐるケンカは、何度も観察しています。相手を押し倒したり下に潜り込んだりした後、相手の足に大顎で噛みつくことが多いです。そのため、この時期は符節が欠けているのがオスと言えるほどです。しかし、ルリセンチコガネとセンチコガネとが直接争っている現場は見たことがありません。でも、もし争ったら、ルリセンチコガネが勝つでしょうね。だって、顔が怖そうですから。
今日はここまで。
再見!
ルリセンチコガネは普通糞に飛来すると、近くに穴を掘って適当な大きさの糞を運び込み、落ち着いて食べることが多いようです。ですから、糞が十分にあると穴の中にいる時間が長くなり、結果としてあまり歩き回る必要がないと思うのです。こんなに外で出会うということは、お腹を空かしているのでしょうか。たまたま恋の季節で積極的に歩き回っているだけならいいのですが・・・
もう一つ気になるのが、センチコガネの影が薄いことです。35年前はルリセンチコガネとセンチコガネはどちらが多いということはなかったのですが、観察を再開して初めてのこの春、圧倒的にルリセンチコガネが多いのです。今回の写真は、不自然なまでに多くのルリセンチコガネが集来したところに出くわしたものを映したのですが、センチコガネは1頭もいません。まあ、4/19に滝坂の道の人糞で5時間観察を続けたときは、ルリセンチコガネ24頭に対しセンチコガネも10頭飛来したので、奈良のセンチコガネがいなくなったわけではないと思いますが、奈良公園に限定すると10:1ぐらいの印象です。もしかしたら、林の中のシカ糞が減ったために種間の争いが激化し、センチコガネが圧迫されているのかもしれません。
ルリセンチコガネ同士の餌やメスをめぐるケンカは、何度も観察しています。相手を押し倒したり下に潜り込んだりした後、相手の足に大顎で噛みつくことが多いです。そのため、この時期は符節が欠けているのがオスと言えるほどです。しかし、ルリセンチコガネとセンチコガネとが直接争っている現場は見たことがありません。でも、もし争ったら、ルリセンチコガネが勝つでしょうね。だって、顔が怖そうですから。
今日はここまで。
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