「奈良の糞虫・世界の糞虫」展では、とりあえず糞虫に馴染みのない方に興味を持ってもらうことをテーマに据えていました。この種(Oxysternon festivum)は、大きさといい色彩といい申し分なく、私の狙い通り「糞虫はきれい」というイメージを見る人に植え付けてくれてました。人気があるので、どこかでご覧になられた方も多いと思います。
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 写真1枚目にあるように緑系(Oxysternon festivum viridanum)と赤系(Oxysternon festivum festivum)をよく見かけますが、そのほかカリブ海のトリニダード島には黒系の固有種(Oxysternon festivum nigerrimum)もいるようです。いずれもオスには頭部と前胸部に立派なツノがありますがメスにはありません(写真2枚目)。なお、メスの前胸部の黒い模様はみな同じようではありますが実は微妙に異なります。奈良公園のルリセンチコガネの瑠璃色の光沢が春の個体では擦れて艶がなく剥げた感じになるように、このOxysternon festivumの綺麗な色も擦れて剥げて黒くなるのでしょうか?私の所有する外国の図鑑には何か書いてあるのかも知れませんが、残念ながらまだ英語が読み解けていないのでよくわかりません。今後の課題ということで。


今日はここまで。
再見。