今年の5/24のブログでクロツツマグソコガネ(Saprosites japonicus)、6/10にはヒメツツマグソコガネ(Saprosites narae)を初めて採集したことを興奮気味にブログに書きましたが、3か月ぶりに奈良公園に行くとまた見つけることができました。今回は、観光客が行き交うような場所でしたが、イチイガシの大木の朽ちた切り株とかアラカシ(?)の横たわった幹の朽木とかから簡単に次々と見つかりました(写真1枚目)。

皮がパカッと剥がれるくらいの朽ち加減(たいてい皮と幹の間にいる)で、地面に横たわって湿り気がある方がいいようです。皮を捲って小さなアリがウジャウジャ出てきたところからも、たまたまかもしれませんが見つかりました(写真2枚目)。

この2種は一年を通して発生しているように「日本産コガネムシ上科図説」には書いてありますが、寒い冬でも奈良公園で成虫が見られるのか継続して観察したいと思っています。でも、なんで夏の間1回も奈良公園に行かなかったんでしょうね。(いやー、暑かったからですよ。)夏も成虫が活動していたのかなぁ。怠けたせいで、来年の夏までこの悩みは解決できません。それにしても糞虫たちの活躍には頭が下がります。暑い夏の間もこうやって小さなマグソコガネ達がせっせと糞をバラバラにして(写真3枚目)美しい奈良公園を維持してくれていたのに、私はクーラーの効いた部屋で・・・。
前回5/24にクロツツマグソコガネの事をブログに書いた時、「野外では幼虫は成虫と一緒にいますが、」とのコメントをいただきましたが、今回も幼虫を確認できませんでした。というか、小さすぎて見つけられる気がしません。やはり「いる」と思って探さないとなかなか見つからないんでしょうね。糞虫たちを見習って、私もガンバリます。

おまけのチビクワガタ(写真4枚目)。完全に中がフレーク状になった腕の太さほどの朽木から、成虫と共に羽化して間もないまだ赤茶色の成虫2頭、白い蛹4頭を掘り出してしまいました。ハナムグリと違って強度のあるまゆを作らないので、悪気はないんですが掘り出してしまうんですよ。ホント申し訳ない。掘り出した白い蛹はフレークに埋め戻しておいたのですが、無事に羽化できるかなぁ・・・。

今日はここまで。
再見!

皮がパカッと剥がれるくらいの朽ち加減(たいてい皮と幹の間にいる)で、地面に横たわって湿り気がある方がいいようです。皮を捲って小さなアリがウジャウジャ出てきたところからも、たまたまかもしれませんが見つかりました(写真2枚目)。

この2種は一年を通して発生しているように「日本産コガネムシ上科図説」には書いてありますが、寒い冬でも奈良公園で成虫が見られるのか継続して観察したいと思っています。でも、なんで夏の間1回も奈良公園に行かなかったんでしょうね。(いやー、暑かったからですよ。)夏も成虫が活動していたのかなぁ。怠けたせいで、来年の夏までこの悩みは解決できません。それにしても糞虫たちの活躍には頭が下がります。暑い夏の間もこうやって小さなマグソコガネ達がせっせと糞をバラバラにして(写真3枚目)美しい奈良公園を維持してくれていたのに、私はクーラーの効いた部屋で・・・。
前回5/24にクロツツマグソコガネの事をブログに書いた時、「野外では幼虫は成虫と一緒にいますが、」とのコメントをいただきましたが、今回も幼虫を確認できませんでした。というか、小さすぎて見つけられる気がしません。やはり「いる」と思って探さないとなかなか見つからないんでしょうね。糞虫たちを見習って、私もガンバリます。

おまけのチビクワガタ(写真4枚目)。完全に中がフレーク状になった腕の太さほどの朽木から、成虫と共に羽化して間もないまだ赤茶色の成虫2頭、白い蛹4頭を掘り出してしまいました。ハナムグリと違って強度のあるまゆを作らないので、悪気はないんですが掘り出してしまうんですよ。ホント申し訳ない。掘り出した白い蛹はフレークに埋め戻しておいたのですが、無事に羽化できるかなぁ・・・。

今日はここまで。
再見!
コメント
コメント一覧 (15)
フン虫博物館に、フン虫グッズはどうでしょうか。
私は格別に収集していませんが、あえてとり上げれば、珍品と思われるものが2点あります。一つは、子ども向けの瀬戸物製の鉛筆削りです。wife が中国のどこかの露店で見つけ購入して来てくれたのです。見る人が見れば、れっきとした Copris の♀です。それが黄色いマクワウリの形をした削り器本体に乗っかっているのです。何故フン虫と瓜なのか、不思議です。もう一つは、バードカーヴィング・フィッシュカーヴィングの専門家によるフン虫の彫刻です。それも種類はヤマトエンマコガネ。
その他、エジプト古代王朝のスカラベに基づく品物(装飾品・ペーパーナイフ・文鎮など)は普遍的でしょう。
古代エジプトの王様の護符・印鑑・円筒印章のスカラベ。これらを集大成したとみなされる本をずっと昔に大学の中央図書館で見て、大いに興味をもったことを覚えておりました。これは W. M. F. Petrie 卿の ❛Scarabs and cylinders with names❜ で、私は数年前に、インタネットで見られることを偶々知りました。ヤフーあるいはグーグルで、キーワード Petrie scarab で出てきます。今ではもっと新しい研究例があるでしょうが、これはこの方面の古典的文献ではないでしょうか。
とっちーサイコー!
実は糞虫関連グッズの展示は視野に入れていて、エジプト展で買った糞虫がデザインされたなパピルス(紙)などは考えていましたが、それ以外に糞虫デザインがあるとは・・・。超レアモノですね。期間限定の特別展「世界の糞虫グッズ」を企画した時には、ぜひ出展してください。(実は展示する物がぜんぜん足りてないんです。)
今後ともよろしくお願いいたします。
今年の糞虫系は、石川にハンミョウを探しに採集旅行した際にヤマトケシマグソを見つけたくらいです。
こちらはヨドシロヘリハンミョウ、カワラハンミョウの新規開拓成功ですので満足していますが。
近く、滋賀、京都、兵庫、岡山、鳥取をまわるので、時期は悪くても何か糞虫が採れるかも知れません。
ハンミョウは夏がシーズンなんでしょうが糞虫は秋も盛り上がりますから、採集旅行が楽しみですね!
検体を頂いたお方によりますと、紫雲寺町の海岸も同じようです。本種アラメエンマコガネは、私の知るところ、現在ではこの2か所だそうです。日本海と太平洋ですから、まだ何処か他の海岸にもいるのではないでしょうか?
流木の下からまとまって出てきました。
生息には、流木の下が湿っている必要があるようですが、数メートルの範囲に複数の流木があったのに、得られたのは一本からでした。
好みでもあるのでしょうか。
塚本珪一さんから頂いたコピー、雑誌ユリイカ0(27巻10号,1995年)掲載の ❛フン虫地理学❜ に、故・石田正明さん所蔵の中に、本種ミツコブエンマコガネ1♂2♀♀ 鳥取県上石見 vii-16,1941・1♂ 同左 ix-28,1941 いずれも K.miyake 採集のラベルがついた標本があることを紹介されています。じつは、1941年9月28日には、三宅淑(キヨシと読むのでしょうか)さん自身の採集記があるのです。岡山一中科学班 博物部会報6号に載っている ❛岡山県上石見糞虫採集記❜ です。三宅さんは当時は同校の2年生で、その頃の我が国のエンマコガネ類の分類・鑑定は錯綜していたともありますが、ご自身フン虫にはそれほど詳しくはなかったように見受けられます。当日はダイコクコガネ採集が主目的のようですが、それでも、名称不明種についてもわざわざ書かれており、❝エムマコガネ類は大して変ったものはいないがまあ強いて言へばコウイチエムマコガネ(水田注:マエカドコエンマコガネ)・ツノコガネ其の他カドマルエムマコガネの矮小型・奇型であろう。・・❞ とあり、国内では珍しい茶色・黒斑の当ミツコブエンマコガネについては何の言及もありません(当時、沖縄以北ではヤマトエンマコガネしか知られていませんでした・・)。自ら本種の現場不在証明のように読み取れます。したがって、私はラベルの間違いであろう(台湾産が混ざってしまった・・)と判断しております。現代では、標本が存在しますから、分子レベル解析で、原産地を推測することが可能でしょうか。
1930-40年頃には、台湾からたくさんの昆虫標本が入荷していたようです。私の手元にも、当時中学生であった叔父から貰った台湾産ミツコブエンマコガネの標本が1匹あります。
1996年6月22日に、知人に乗せてもらって、現地・上石見辺りを探索しました。放牧地は杉・檜林に変貌していましたが、鳥取県日野郡日南町上石見の人家周辺および近隣の岡山県阿哲郡神郷町・神郷温泉周辺の犬フンにはコブマルエンマコガネがいただけでした。また、日南町の和牛囲い込み2か所と鹿牧場では、カドマルエンマコガネ・オオマグソコガネ・ウスイロマグソコガネがいました。いずれも、ミツコブエンマコガネは見つかりませんでした。
なお、建設省平成4年度河川水辺の国勢調査‥‥陸上昆虫類等調査編(山海堂)には、1992年6・8・10月の日野川中・下流域の調査結果が載っていますが、ミツコブエンコガネはありません(揖保川では記録されています)。