詳細は今年5/5のブログをご覧いただきたいのですが、今年の5/4、「日本列島フン虫記」(塚本珪一:著)の記述を頼りに2時間半かけて夢前川(ゆめさきがわ)まで電車を乗り継ぎ採集に挑んだものの、全く見つけることができず、最後の最後、あたりが暗くなってきた中で、可哀そうに思った天国の故・河野伊三郎さんが1匹プレゼントをしてくれた(と私は思っている)ミツコブエンマコガネ(Onthophagus trituber)。本の中で塚本氏と河野氏は10/13に採集に来ていますが、待ちきれない私は9/29に行ってきました。
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 結果は惨敗。5月同様、今回も犬糞がなかなか見つからず、しかもどうやら数日前に大雨が降ったらしく、河原まで水が流れた形跡があったのです。草丈も伸びてるし・・・。結局、11時から17時までの6時間、夢前川の左右の河原と土手を歩き回り、見つけることができたのは、土手の犬糞からカドマルエンマコガネ(Onthophagus lenzii)5、河原の新しい犬糞からフトカドエンマコガネ(Onthophagus fodiens)♂1・メス2、神社の森の朽木からクロツツマグソコガネ(Saprosites japonicus)2。太陽が西に傾き、草の影が長くなって、仮に糞があっても見えにくくなったのでやむなく帰途に就きました。
 
 運よくJR線を超えたあたりで踏まれて平たくなっている犬糞を発見。食痕もなかったのですが、念のため周囲の土もほじくっていると大きめのチビコエンマコガネ(Caccobius unicornis)が・・・、いや、ツヤがあるので小さめのマエカドコエンマコガネ(Caccobius jessoensis)か・・・、ん?、黄色の紋がある!おおっー、これはかなり小さいけれど、まぎれもなくミツコブエンマコガネーっ!!!(写真1,2枚目) もう、これはまさに絶体絶命の9回裏2アウト2ストライクまで追い込まれてから放たれた起死回生のサヨナラホームランみたいなもんです。一度ならず二度までも、土壇場でミツコブエンマコガネを見つけることができるなんて、(一度もお会いしたことはないのですが)故・河野伊三郎さんのお導きとしか考えられません。よーし、二度あることは三度ある、仏の顔も三度まで、ですから、次もきっと見つけることができるはず。ご期待ください。


今日はここまで。
再見!