会社に勤めて8年目の1996年、休暇を取ってカンボジアのシエムリアップに行ったことがあります。いまでこそ世界遺産アンコールワットには大型観光バスが乗り入れ、観光客で賑わっていますが、当時はアンコール・ワットはそこそこ人がいましたが、アンコール・トムでさえ人影はまばら、ガジュマルの木に絡みつかれたタ・プロムやナーガのいるニャック・ポアンなんてまだまだ密林の中、やや奥まったプリア・カンなんて銃を持った兵士が「ここは危ない。俺についてこい。」って、危ないのはお前や!みたいなとこでした。「MINE(地雷)」とドクロマークが描かれた真っ赤な看板が至る所にありました。トレンサップ湖の北西にはポル・ポト派の残党がいると言われてました。ホントです。こんな時代のこんなところで、私はやっぱりいつも通り、糞虫を採ってきました(もちろん、自転車を借りて観光もしましたよ)。
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 いままで放置して忘れていたんですが、糞虫館のオープンに向けて展示物を確保するために在庫を探っていると、数は少ないんですが出てきたんですよー、これが(写真1~3枚目)。ダイコクコガネやエンマコガネ、マグソコガネの仲間だろーなーというところまではわかりますが、それ以上の事はちょっと・・・。東南アジアの糞虫なので、パッと見たところ日本の糞虫と似ている感じもします。ま、どれも特に珍しい種類じゃないとは思いますが、やっぱ自分で採集したものは思い入れがありますよねー。地雷を避けながら採集したものなので、尚更です。
 そのうちに多少なりとも情報を収集して、拡大した写真とともに載せたいと思います。お楽しみに!

今日はここまで。
再見!