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 いい表情してますねー、センチコガネ。4/1に採集した他の糞虫達と共に飼育されている個体ですが、新鮮なシカ糞を3粒容器に入れると、触角をピーンと伸ばして方向を確かめるや否や一直線にシカ糞に駆け寄り、掴みかかりました。私はキバでガシガシ食べ始めるのかと思っていましたが、口をシカ糞に押し付けてはいますがキバで真面目にかじろうとしていません。口の中の柿色のブラシ見ないなもので糞の表面を舐めとっているように見えます。新鮮なシカ糞とはいえ粒糞なので、外側が結構しっかりしており食べあぐねているのかとも思いましたが、そうではないようです。クロツヤマグソコガネも同様で、シカ糞に取りついたあと、頭部裏面から柿色のブラシがチロチロと見え隠れします。
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 私は今回、新たに投入した粒糞の半数にピンセットで切れ込みを入れておきました。特にマグソコガネの仲間にとって粒糞の表面は丈夫でしっかりしているので侵入できない可能性があると考えたからです。しかし、センチコガネもクロツヤマグソコガネも潜り込みやすい切り込みにはほとんど興味を示さず、ひたすら糞の表面をぺろぺろ舐める行動を続けました。もしかしたら、糞の表面には糞そのものより栄養豊富な美味しい成分が含まれているのかもしれません。
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 翌日の様子が写真3枚目です。切り込みを入れた粒糞にはクロツヤマグソコガネが多数集まり、すでに粒糞は原形をとどめていません。一方、画面下側や右側にある切り込みのない粒糞は表面を削り取られた後は確認できますが、そのまま残っていました。左端に見える粒糞は最初から入っているシカ糞(10日間経過)ですが、全く見向きもされなくなっています。新鮮なシカ糞の表面には糞虫達を夢中にさせる何か(媚薬成分?)があるような気がするのですが、若い研究者の皆さん、どなたかこれをテーマに研究してみませんか?


今日はここまで。
再見!