退職して奈良に戻ってもうすぐ丸2年、昨年スルーしてしまったので、このゴホンダイコクコガネ Copris acutidens には早く再開したいと思ってました。
 朝から若草山に登り、疲れた足で奈良公園を歩いていたら、いました。塊糞の横にちょこんと立派なオス(写真1枚目)が、私を待っていたかのように鎮座してました。来月、京都の学生さんが来てくれて、奈良公園を案内するのですが、彼らもゴホンダイコクコガネを見つけられたら、絶対嬉しいですよね。
IMG_6601-1

 林の中のマグソコガネの仲間は、チャグロマグソコガネ等の冬のマグソコガネはすっかり影を潜め、ヌバタママグソコガネ Aphodius breviusculus の季節になったようです。芝地では、木陰の塊糞にはまだクロツヤマグソコガネが頑張ってますが、日を遮るもののない芝生の上のシカ糞はほぼウスイロマグソコガネ Aphodius sublimbatus に占領されています(写真2枚目)。
IMG_6498-1

IMG_6503-1

 春の日差しとはいえ、シカも木陰に逃げ込むほど暑さです(写真3枚目)。直射日光を浴びるシカ糞の中は蒸し風呂状態、そんな中素早い動きで次々に糞を粉々にしてくれるウスイロマグソコガネやナガスネエンマコガネ達には、ホント頭が下がります。緑の奈良公園が美しく保たれているのは彼らのお陰なのですから。


今日はここまで。
再見!