「オープンランドの新鮮なシカ糞から見つかることが多い」「奈良県若草山に生息していることが有名」「4月下旬から5月上旬にかけて短期間発生する」と我らのバイブル「日本産コガネムシ上科図説」(監修:コガネムシ研究会)に書かれているヒメコマグソコガネ(Aphodius botulus)。地の利を活かして、今年もまた若草山に行ってきました。昨年は観光客の視線に負けて、ろくに探すこともできませんでしたが、今年は気合を入れて糞という糞をチェックしてきました。
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 4/13、4/14、4/20、4/30、5/4、5/18の6回若草山に行き、チェックしたシカ糞の数は1000を超えていると思います。結果は… ヒメコ、いました! でも、いたのはヒメコエンマコガネ。沢山いましたねー、コイツとチビコエンマコガネは。あと、カドマルエンマコガネやナガスネエンマコガネも。意外にマグソコガネの仲間は少なくて、オビマグソコガネがチラホラという感じでしょうか。いつ行っても風が吹いているので、柔らかく飛ぶマグソコガネの仲間には住み辛い環境なのではないかな?
ヒメコマグソコガネは、完全に姿を消してしまったのでしょうか。私はそうは思いません。なぜなら、私の目は節穴で、虫を見つけるのがメチャクチャ下手ですからね。恐らく今も若草山の片隅で静かに暮らしているに違いありません。


今日はここまで。
再見!