1977年から糞虫に興味を持ち、今日に至ってますが、昨日初めて生きたマルツヤマグソコガネ(Aphodius troitzkyi)を発見しました。奈良県中部の高原にある牧場の牛糞から、カドマルエンマコガネやマエカドコエンマコガネとともに、1匹だけですが採集することができました。「日本産コガネムシ上科図説」(監修:コガネムシ研究会)でも産地は比較的局所的とされ、★★★★の希種に位置付けられています。春に林内のシカ糞で見つかった記録が多い(三木氏1998年)ようなので、残暑厳しい8月下旬の日が照りつける牧場の草地の牛糞で見つかったという事実は、記録に値すると思われます。
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 それにしても、丸っこい体型と大きな小盾板という2つの目立った特徴のある本種、見つけた瞬間に「これだ!」と確信しましたね。奈良公園のシカ糞にも生息しているようですが、少し山の中に行かないと出会えないのかもしれません。

今日はここまで。
また明日!