ならまち糞虫館にはときどき虫好きの方がやって来て、いろんなお話が聞くことができるのでとても楽しいです。で、聞いてそのままにしておくのはもったいないので、備忘録的にブログに書かせていただこうと思い立ちました。名付けて「糞虫こぼれ話」。

 今日来館されたチョウ好きの方が10年ほど前に、奈良の正倉院付近の窪地で朽木をのけた時のこと。そこにルリセンチコガネが何十匹もうじゃうじゃ重なり合っていたのを息子さんと一緒に見た、とのことでした。10匹20匹ではなく、数えきれないほどの数が密集していて、あまり衝撃的な光景だったため、いまだに忘れられず、糞虫館が出来たのを知ってわざわざ伝えに来てくれたのです。ちょうど先日(大寒の頃)私は地下数センチという浅いところでセンチコガネを見つけており、もしかしたらセンチコガネの仲間は意外に浅いところで越冬しているのではないかと想像したところだったので「おおっ、これはもしやルリセンチコガネの集団越冬か?!」と思いました。
 まあ、話をよく聞くと、たぶんムラサキツバメというチョウの出現を期待して奈良公園に来て、窪地にはワラビが茂っていたような・・・とのことだったので、その記憶が正しいとすると季節は冬ではなく、テントウムシのような集団越冬していたわけではない可能性が高いということになります。でも、なぜあんなに多くのルリセンチコガネが集まっていたのか、謎は深まるばかりです。数日後、奥様と一緒に再度その場所を訪れた時は、数匹のルリセンチコガネが残っているだけだったそうです。

 観察した時期の記憶がかなり曖昧でしたが「昔の野帳を調べればわかるかも」ともおっしゃっていたので、続報を期待しています。ご本人は写真を撮っておけばよかったとしきりに残念がってましたが、うわーっ!と思った時に限って何もしてないことってありますね。私も昨夏、飼育していたタマオシコガネがシカ糞で糞玉を作り始めたとき、何枚か写真は撮ったのですが、なぜビデオモードで撮らなかったのかと、ホントに残念に思っています。おかげで、来館者の方にはビデオを見てもらう代わりに、私がタマオシコガネになりきってその動作を再現しています。

今日はここまで。
また明日!