昨日は晴天で気温も20℃まで上がり、桜も満開。この季節、奈良公園の糞虫の主役は、冬のマグソコガネ達から大きなクロツヤマグソコガネに完全に変わっていました。陽気に誘われて、ルリセンチコガネのオスたちも、メスを求めてウロウロし始めました。そして、私にとってのチョー嬉しい出来事は、ヒメコブスジコガネを捕まえたこと!(写真1,2枚目) 約40年前に1匹だけ友達と一緒にスジ肉のトラップで捕えたことがあったのですが、今回はテンかイタチのような小型獣の小さな糞の下で2匹見つけました。ホント土塊のように見えて、もう少しで見逃すところでした。ところで、コブスジコガネって、鳴くんですね。知ってました?センチコガネと同じように、お腹をシュコシュコ動かしてカワイイ音を出しているようです。いやー、今日はこの40年でサイコーに嬉しい日になりました。
4/7 晴 9:00〜12:00 奈良公園
環境Ⅱ(木が疎らな林) 鹿糞中古 マグソ10+、クロツヤマグソ10+
環境Ⅰ(シバ地) 鹿糞中新 クロツヤマグソ7、ナガスネエンマ1
環境Ⅲ(林) 鹿糞中 クロツヤマグソ9、フトカド1♀
環境Ⅳ(やや暗い林) テン?中新 ヒメコブスジコガネ2
鹿糞 中古 ネグロマグソ2、チャグロマグソ2、ヌバタママグソ1、幼虫3
歩行中のルリセンチコガネ3♂
今日はここまで。
再見!
コメント
コメント一覧 (4)
私は昔一時期のみ糞虫を採集しておりましたが、
管理人様の素敵なブログに感化され、昔の血が戻りまして、
去年の冬頃から奈良公園へ足を運び、
ネグロ、ミゾムネ、チャグロの冬マグソ3種や、
林の中でオビモンも確認できました。
春の糞虫は3月23日に犬の物にてクロツヤマグソとクロマルエンマを初確認し、
シカの物にてヌバタママグソ、クロツブマグソも初確認できました。
3月31日にはニッコウコエンマコガネとカドマルエンマコガネを今年初確認いたしました。
私が奈良公園に行ったのは2000~2003年頃の8月~10月頃のみで、
当時は勉強不足で冬や春にこんなに多くの糞虫が活動するとは思っていなかったので、
ほとんどの種が人生で初めての出会いとなりました。
クロツブマグソは、まだ経験が少なく仮説段階ですが、
湿度の有る林内で、落ち葉が溜まった場所にある
古くなり、真っ黒になった粒状のシカ糞を好むものと思います。
そのような糞には他の糞虫はあまり見られず、
一例のみ、クロツブと一緒にヌバタママグソが1匹見られただけでした。
落ち葉下の湿度の有る糞に多い印象で、古い糞でも表面に出ているような乾いたものでは見られず、
糞の中にもぐっている個体の他にも、周辺の落ち葉下にも潜んでいる例もありました。
個体数は比較的多いようで、1匹見つけると周辺では次々見つかる程ではありましたが、
好む環境が局地的な気も感じており、同じような環境でも少し離れた場所では見つからない例も有り
まだ完全には好む環境を把握はできていない状態です。