コメント一覧 (2)

1. • 1. 春日瑠璃
   • 2019年04月25日 15:49
   • 奈良公園のヤマトエンマコガネ
     1950年代～1960年代半ばまで、ほっつき歩いていた頃の奈良公園のヤマトエンマコガネについて、ぼくの経験・印象を書き留めておきます。本種成虫を見たのは、季節は3月下旬～6月、10・11月。一の鳥居以東・若草山・滝坂道の範囲でした。具体的には、参道の、北側のムクロジ巨木のちょっと東にあった茶店付近、飛火野の反対側の参道北側、万葉植物園東側、公会堂裏の吉城川右岸～手向山神社東側、そして滝坂道の妙見堂への登り口付近などでした。滝坂道の牛フンを別にすれば、いずれも鹿フンからです（人のそれは見ないことにしていました）。鹿フンでは、個体数はせいぜい1日に3匹以下で、見かけないことも多かったです。いずれも、多少とも樹木がある付近であることが共通していました。興福寺近辺や飛火野など向陽の芝地、および春日神社近くの参道南側の密な林では見たことがありませんでした。
     高1の1953年10月、公会堂の北側にあった春日野グラウンドにおける運動会およびその練習中に、級友のO.Y君と若草山へ出かけた際に、一重めの北側の林の人フン表面にヤマトエンマコガネが何匹も集来しているのに気付きました。見回すと、あちこちの木陰に人のそれがあり、本種が無数（圧倒的多数）に来ていたのです。ぼくたちは汚れていないものを選びましたが、3日間（いずれも1時間弱）で200匹くらい捕獲していました。『詳しく調べれば、この3倍はいたやろな』が印象でした。この現象は、1954・1955年も同様でした。若草山の人出は5月も多いですから、この時期にも同様に多産していたと思われます。1965年10月に訪れましたが、人のそれは極減しており、それでもやっと見つけたものには本種は来ていました。
     
2. • 2. 春日瑠璃
   • 2019年04月25日 16:44
   • 重ねてお邪魔します。
     1965年の奈良公園鹿フンの一斉調査には、ヤマトエンマは上記の参道付近と万葉植物園北側、公会堂裏で、5・6月、10月に計12匹見られました。この年には若草山の人のそれは減っていたのでしょうが、公園部の鹿フンでは従来どおりと思っておりました。
     2003年4月28日に知人を案内して、一巡して鹿フンのフン虫を一とおり探索しましたが、この日はヤマトエンマは見かけませんでした。しかし、ヒメコマグソ・クロツブマグソ・ニッコウコエンマなど一揃い、いずれも数匹ずつは確認しました（一部は採取されました）。ぼくとしては、チビコエンマが見られるようになったことを別にすれば、フン虫フォーナは昔と同じと思い込んで帰ったのです。

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