シカ糞ばかりを見てきたせいだと思いますが、昨年まで自然状態のコブスジコガネを観察したことがありませんでした。それが先月、小さな獣糞(テン?イタチ?)をしっかり見たら、土塊のような目立たない姿のヒメコブスジコガネ2匹を見つけることができました。ほんと、たまたまラッキーだっただけだと思っていたのですが、5/6に全く別の山の麓の干乾びた獣糞でまたまた見つけることができました(写真1枚目)。いると思って見ると、自ずと見えてくるものなのでしょうか。
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 前回の獣糞と大きさは同じくらいでフイルムケースに収まる大きさですが(写真2枚目)、相当古くてカサカサになっており、内容物は一部昆虫の破片が混ざるものの木の葉が大半のように見えました(写真3枚目)。『日本産コガネムシ上科図説』(監修:コガネムシ研究会)によると「春に活発に活動」「キツネやタヌキなどの獣糞に集まる」「関東以南の産地では個体数は多い」とあり、星一つ★の最普通種らしい。この歳になるまで見たことがなかったなんて・・・。虫を探すのが下手というより、それ以前の問題として虫のいる場所を見ていなかったということなのでしょう。反省。
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 いやー、それにしても長年見たいと思っていたヒメコマグソコガネクロツブマグソコガネ、そしてヒメコブスジコガネといった糞虫達に最近次々に出会うことができて、もう絶好調です。この2週間足らずの間に7回奈良公園に行っちゃいました。糞虫の幼虫(種類は不明)も見つかるので、とりあえず育てています。ゴホンダイコクコガネの飼育にもテーマを決めて挑戦中。糞虫館のフンコロガシの糞玉も今年は幼虫を育て上げることを目標にしています。全部最後までちゃんと世話をして、何らかの報告をまたこの場で発表したいと思います。期待はせずに待っててください。

今日はここまで。
また明日。