全国的に減少しており、絶滅が危惧されているオオコブスジコガネ。星★5つの最稀種で、我々のような普通の糞虫好きには見つけることすら困難なのですが、そんなオオコブスジコガネを「ちょっと採ってきます。」と言って、採集することができる人がいます。コンビニを自分の冷蔵庫のように使いこなす今どきの若者のように、その人は自然を勝手知ったる自分の飼育室のように使いこなしているのかもしれません。コブナシコブスジコガネに続いて、今回は茨城県(おそらく海岸沿い)でオオコブスジコガネを採集して、送ってくださいました。海岸の細かい砂地に生息しているようなので、小川の細かい川砂を篩にかけて準備していたのですが、海の無い奈良県民の私は海岸の細かい砂の”キメ細かさ”がわかっていませんでしたねー。川辺の砂と海岸の砂では直径で10倍は違いますね。海岸の砂は川砂に比べればまるでパウダーのようでした。
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 我が家に来てすでに10日以上が経過、オス・メス揃えて送ってくださったので、さっそく交尾らしき行動も見られました(結合現場は未確認)(写真1枚目)。オスメスの区別はわかり易くて、中脚の太腿に金色の剛毛がたくさん生えているのがオス(写真2枚目)、無いのがメス(写真3枚目)です。冬場の低温に弱いようなので、秋までに糞虫専用の飼育観察室を作って温度管理し、アフリカのフンコロガシなどと一緒に通年飼育する計画を進めています。お楽しみにー。

今日はここまで。
また明日!