『日本産コガネムシ上科図説』(監修:コガネムシ研究会)の解説に「海浜の砂地に生息し・・・」と書いてあるアラメエンマコガネは、海無し県の奈良県民としては縁遠い糞虫と決めつけていました。が、なんと!今、私は同じ糞虫好きの方のご厚意で、アラメエンマコガネをならまち糞虫館で14匹飼育しています。図説で見る限りは、「毛むくじゃらのやや小型のエンマコガネ」と思っていましたが、実際に見てみるとホント小さいです。ヒメコエンマコガネよりも小さいくらい。しかもチビコエンマコガネのように動きが早く、毛がもさもさ生えてるか?なんて、そんなものは見る暇ありません。砂の中にすぐに潜ってしまいます。(写真1枚目オス,2枚目メス)
しかし拡大して見ると、剛毛がたくさん生えていることがよくわかります。チビコエンマコガネも毛が背中側一面に生えていますが、チビコエンマコガネの毛は身体に汚れが付くのを防いでいるのに対し、アラメエンマコガネの剛毛は逆に糞などの汚れが付きやすいので、「毛」が担う役割が違うのかもしれません。例えば、砂に潜る時に剛毛のおかげで楽に潜れるとか・・・。どんな実験をすれば、いいんでしょーね?アラメエンマコガネの全身脱毛して比較実験すれば、謎が解けるかもしれません。
今日はここまで。
また明日!
しかし拡大して見ると、剛毛がたくさん生えていることがよくわかります。チビコエンマコガネも毛が背中側一面に生えていますが、チビコエンマコガネの毛は身体に汚れが付くのを防いでいるのに対し、アラメエンマコガネの剛毛は逆に糞などの汚れが付きやすいので、「毛」が担う役割が違うのかもしれません。例えば、砂に潜る時に剛毛のおかげで楽に潜れるとか・・・。どんな実験をすれば、いいんでしょーね?アラメエンマコガネの全身脱毛して比較実験すれば、謎が解けるかもしれません。
今日はここまで。
また明日!
コメント
コメント一覧 (1)
聞くところによりますと、現地では比較的広食性(雑食性)のようで、人のそれにもよく来ているそうです。ぼくの食物選好性観察では、標本数がそれほど大きくないので、有意差が検出できない場合がありましたが、牛>鹿>人 の傾向が認められるようです。鹿:人では、鹿0.813*(8/16/16/13)、あるいは鹿0.611(9/18/18/11)でした。類推ですが、鹿だけで飼育可能と思われます。