昨年の経験を活かし、今年のタマオシコガネ(エジプト産)の飼育は順調で、産卵されたと思われる糞玉(洋ナシ型)の数は、10個。うち、一つは大きな幼虫が確認され、一つはかなり育った様子が伺われるものの死亡、消滅。残り8個は不明となっていました。1勝1敗で迎えた3つ目は、以下の写真の通りでした。綺麗な整った形の糞玉(洋ナシ型)だったのですが・・・
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 全然育ってなーい。左半分が大きく窪んで見えますが、反対側に中身がくっついており、食痕ではありません。尖った部分(白く囲った部分)に少し空間が見える程度。孵化したものの、間もなく死んでしまったようです。んー、何がいけないのか?掘り出すこと自体は振動など与えますが、一般に糞虫の幼虫を多少ピンセットでいじくっても、死んだりはしません。掘り出されることによって、温度や湿度の変化が大きくなるのが問題かもしれません。地下20cmも掘れば、温度や湿度はほぼ一定に保たれていると考えられるので、死因となった可能性は否定できません。糞玉におけるコバエの幼虫(ウジ虫)の発生も、掘り出したことによるものです。これは、6/27に掘り出した3個は、最初からパンストネットを被せてコバエの侵入をほとんどシャットアウトできていますが、6/7掘り出し分はほぼ毎日数匹のコバエが羽化しています。コバエの幼虫は糞玉の表面近くで生活しているようで、タマオシコガネの幼虫に与える影響はほとんど無いように思うのですが、いずれにしても地下に埋められている状態では起こりにくい事象です。
 内部未確認の糞玉(洋ナシ型)はあと7個。1つは6/7掘り出し(コバエ発生)、3つは6/27掘り出し(コバエ発生なし)、3つは地下にそのまま放置(コバエ発生なし)。この中のいくつかは、幼虫が育っているに違いないと思っています。その結果から、ある程度は幼虫の死んだ原因も絞り込むことができると思います。

今日はここまで。
また明日!