昨年2018年11月に神奈川県西部で採集された希少種コブナシコブスジコガネの成虫10数匹と(恐らく)その子供の1,2令幼虫多数を縁あってとある虫好きの方に送っていただき飼っているのですが、今月に入りその幼虫たちが次々に蛹化・羽化しています。既にF1世代の成虫は43匹になりました(写真1枚目)。まだあと10匹以上は前蛹・蛹が残っています。
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 どれくらい長生きするか確かめたくて、世代別に分けて飼育しているのですが、親世代(2018.11採集)は2匹死亡したものの残り11匹はとても元気。今も産卵しており、小さな幼虫が育っています。飼育を始めた5月以降、いつも小さな幼虫を見ることができるので、今のところあまり季節に関係なくだらだらと産卵しているような気がしています。
 餌として、虫と一緒にいただいた水鳥の羽、タヌキの毛、カラスの羽、シカの毛、ヌマエビや小魚の生干しを与えています。成虫は太いシカの毛やカラスの風切羽(フェザー)でも食べますが、成虫・幼虫ともやはり細くて柔らかい水鳥の羽毛(ダウン)やタヌキの細い下毛を好むようです。コブスジコガネって、あまり活動的なイメージがなく、食が細いと勝手に思い込んでいたのですが、結構バリバリ食べてます。まぁ、写真のタッパー容器にはこの時点ですでに約30匹の成虫が羽化していたので、過密状態ではあるけれど、3日間でほぼ柔らかい羽を喰い尽くすほどの食欲がありました。(7/9撮影:写真2枚目)(7/12撮影:3枚目)
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今日はここまで。
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