下の写真は、8/24に岐阜県からわざわざならまち糞虫館に来てくれた小学生が拾ってきたオオセンチコガネ。手足がきれいに残っていたので、その場で展足して今月から「糞虫大好き少年の標本箱」に展示しました。お隣には、糞虫館オープン時からの常連さん yamada 君のラベルが見えますね。
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 最近は、子供が虫を見つけても「見るだけにしようね」「標本にするなんて可哀そう」と考える親が多いように感じます。確かに目の前の生き物の命を考えた時、この言葉を発する親の気持ちは理解できます。でも、目の前の一匹を犠牲にすることで、その子が将来100万匹の虫の命を救う人になる可能性の芽を摘んでいることを認識すべきです。子供が虫に関心を示したその瞬間、親はどのように対応すべきか?「正解」なんてありませんが、私は子供がちょっとした関心・興味を示した時、それを最大限引き出して大きく発展・深化させてあげてほしいなあと思っています。
 多くの虫は短命で、死ぬとアリに食われたりして跡形もなくなりますが、標本にすることで50年でも100年でも信頼度の高い記録として残すことが可能です。その記録がどんな価値を持つことになるのかは、標本作成時には知る由もありませんが、過去の記録を遡って作ることはできないことを思えばその意義を理解できると思います。まあ、同じ日に同じ場所で同じ虫を何十匹も捕まえている光景は、感情的にはちょっとどうかなと思いますけどね。
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 カブトムシやカナブン、糞虫などの甲虫は、冷凍庫で眠らせて殺したあと、手足の位置を整えて乾燥させるだけで綺麗な標本が完成するのですが、子供だけでなく親世代の方から「何か注射をするんですよね?」「内臓とかはどうするんですか?」といった質問をしばしば受けます。嘆いていてもしょうがないので、来年は糞虫館で「糞虫標本の作り方講座」なんてやってみようかな。

今日はここまで。
また明日!