糞虫館に来る人にマグソコガネの仲間をいろいろ紹介すると、よくこんな小さい虫を見分けられますね、と驚かれることが多いです。虫めがねではよくわからなくても、捕まえた糞虫の身体についたウンコを落として実体顕微鏡(20~70倍)で見れば、種の同定はさほど難しくはありません。しかし、薄暗い森の中でウンコにまみれた米粒ほどのマグソコガネの仲間を次々に見分けていくというのは、なかなか高度なワザのような気もしていて、AI技術が進歩してもロボットなんかに負けない自信があります。まあ、そもそもAIを使って糞虫の種類を瞬時に判別する機械を開発しようなんてことを考える人はいないでしょうけど・・・。
P3080760-1
 野外で観察をする場合、季節や環境、糞の種類なども参考にしながら頭の中で糞虫の種類を絞り込んでいきます。標本にすればじっくりと見ることができるので、まず間違うことはないでしょう。でも、スマホの写真を見せられて「これは何と言う糞虫ですか?」という質問に答えるのは容易ではありません。それが黒い小さなマグソコガネの仲間だったりすると、もうお手上げです。模様がある種類でも、2次元の画像情報だけでは意外に間違えたりするものです。上の糞虫の写真、何と言う種類かわかりますか?オビモンマグソコガネは、奈良公園以外ではあまり見ることができない種類なので、ちょっと難しいかもしれません。ちなみに台紙の大きさは15mm☓7.5mmです。

今日はここまで。
答えは糞虫館で!