我々50代半ばの人にとって「カドカワ」といえば、主演:高倉健 の映画「野生の証明」でしょう。知らない人は、レンタルビデオで借りてぜひ見ていただきたい。高倉健さんと薬師丸ひろ子、サイコーです。鉄道員(ぽっぽや)の健さんもサイコーですけど。かつての角川書店は、現在は株式会社KADOKAWA、売上は2,000億円を超える大企業のようです。
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 そのカドカワから一昨日、小包が届き、開けると中から絵本が1冊。タイトルは『フンころがさず』(写真1,2枚目)。いいですねー、巨大企業でしかも超メジャーなカドカワが糞虫の絵本を出すなんて、いよいよ糞虫にスポットライトが当たる時代が来るのでしょうか!? ご丁寧にもお手紙が添えてあって、じつは絵本の絵を描いた高畠純さんは、この絵本を書くにあたってならまち糞虫館に来ていて、スカラベを実際に見てイメージを膨らませたとのこと。たぶん、私が身ぶり手ぶりを交えてスカラベの話をさせてもらったのではないでしょうか。今年5月に出版されたばかりですから、もしかしたら、去年の夏に糞虫館でアフリカの生きたスカラベ(タマオシコガネ)を見たのかも。週末には奈良公園のシカ糞を集めて飼育容器に入れて糞玉作りや糞玉転がしの様子を実際に観察できたので、それもご覧になられたのかもしれません。楽しい絵になっているにもかかわらず、前足や頭の形の特徴がよく出ていて、どう見てもフンコロガシに見えてしまう。さすがですね。うちの糞虫たちが多少なりともお役にたてたのあれば、とてもうれしいです。
 ダ・ヴィンチニュースという本の紹介サイト(https://ddnavi.com/review/623615/a/)があって、そこに絵本について詳しく紹介されていますので、ぜひご覧ください。
 ついでだから言っちゃいますが、糞虫に魅せられた男の波乱万丈の半生(!?)を描いたノンフィクション童話があの「くもん♪いくもん♬」でお馴染みのくもん出版から9月頃発売予定です。今、私が最も注目している童話作家いどきえりさん渾身の作品です。

今日はここまで。
週末に糞虫館で会いましょう!